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カズレーザーと学ぶ。

毎週火曜よる10時00分〜11時00分 放送

夏休み特別企画!日本人が愛する2大シーフード タコVSイカ 驚異の知脳対決

2024.08.06 公開

『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『タコとイカの新事実』

今回は夏休み特別企画として、自身も海洋生物研究に携わる桝太一プレゼンツ、タコVSイカのプレゼン対決が行われた。タコは琉球大学理学部教授池田譲氏、イカは慶應義塾大学の自然科学研究教育センター助教杉本親要氏がそれぞれ担当し、日本人が愛する2大シーフードに関する新事実が次々と紹介された。

第1回戦:知性
まず行われたのは知性対決。二種の生物はどちらも、高い知性を持つことで知られるが、まずタコには、9つの脳があるという。厳密には情報処理を行う神経細胞が頭だけでなく8本の腕にも多く分布しており、腕一本一本が独立して情報処理を行う。したがって広い範囲を探索できる可能性があるという。また学習能力が高く、経験として学習するだけでなく、他のタコの行動を観察することからも、よりよい行動を学習できてしまうのだとか。

次にイカは、人間でも持つことが難しい、“自制心”を持つと紹介された。長くない寿命のなかで、効率よくエサを獲得するために、より美味しいエサがあることが分かれば、すぐにエサに食いつくのではなく、待つという選択を取ることができる。さらにイカはタコとは違い、群れで行動し、そのなかで役割を分担するなど、社会性もみられるのだという。

琉球大学 理学部
海洋自然科学科 生物系 教授
池田譲

第2回戦:フィジカル
続いてフィジカル対決に移ると、イカの特徴として紹介されたのはイカ墨と吸盤。イカ墨は敵への威嚇(いかく)や逃走に使用されるイメージが強いが、実は狩りにも利用しており、まるで自分の分身のように吐き出した墨をおとりにして獲物をかく乱させるのだそう。また腕の吸盤には、タコとは異なりギザギザとした、返しのような歯がついてる。攻撃力が高く、個体によってはこの吸盤を駆使し、天敵であるマッコウクジラからも逃げ出すことができるのだという。

もちろんタコも負けておらず、タコは危険を感じると、周辺の地形や、種類によっては他の生物にさえ擬態する。また道具も使うことができ、ココナツの殻を被ることで、外敵から身を守るタコもいる。吸盤に関しては、イカのような返しはないものの、強力な吸着力をもち、種類によっては吸盤ひとつで約15kgを持ち上げることができ、サメをも絞め殺すこともあるとのこと。

慶應義塾大学 自然科学研究教育センター
法学部 生物学教室 助教
杉本親要

第3回戦:美容成分
最終対決は、食べることで得られる美容成分。タコには持久力を向上させるアスパラギン酸、免疫力を向上させる亜鉛、そして疲労回復の効果があるとされるタウリンが含まれるという。特にタウリンは、最新の研究で老化細胞の増殖を遅らせる効果も期待されており、マウスを使った実験では、タウリンを含むエサを与えていた個体が、人間でいうと7~8年、寿命が延びたという結果も報告されたのだという。

イカは強い抗酸化作用を持つビタミンE、皮膚を健康に保つ働きのあるナイアシン、皮には、肌のキメ・ハリに重要とされる、コラーゲンが多く含まれる。さらにイカ墨は、更年期障害による体重増加や骨量減少を緩和することが判明しているのだそう。

同志社大学
ハリス理化学研究所 専任研究所員 助教
桝太一

プレゼン対決を終え、出演者による投票がなされると、なんと結果は満場一致でタコの勝利。美容成分のプレゼンで、健康ドリンクにも含まれる、タウリンを多く摂取できることがカギとなったようだ。

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