手届かないね~

kyo-ko(コンプライアンス推進室)

保育園からの帰り道、きのう
2歳の娘がふと足をとめました。
そして上を向き、「高いね~」と。


目の前には夜空に浮かぶ高層マンション。
「そうだね~。高いね~、大きいね~」と応じる私に、
娘はにっこり微笑みながら「大きいね~」と繰り返しました。


そして、再び歩き出そうとしたその時、
娘はひき続き上を見上げながら
今度は大きく両手を上げて、
「手届かないね~」と、ひとこと。


私、この瞬間
心を撃ち抜かれました。
40階ほどの高さのビルを前に
手が届くとか届かないとか、
そんな発想は今の私にはできないからです。
身長90センチちょっとの子どもの目に
そのビルの姿はどのように映るのでしょうか。


寒空の中、
とにかく早く帰宅しようと
毎日せかせかする私の横で
こんなに純粋な感性が育っているのかと思うと
もう5~6分は
そこにとどまっていてもいいかなと思えた
そんな夜でした。