備長炭とかけて、拙者矢野左衛門ととく。そのこころは、いつでも、熱く燃えます。そう、炭焼き名人の玉井どのも、そんな熱い心をもつ御人だった。炭を焼いて半世紀以上!日本のみならず、アジア各国に、そのノウハウを伝授してまいったのじゃ。なのにじゃ、えらぶる事もなく、いつでも笑顔、何を尋ねても、優しく答えてくれるのじゃ。があしかし、ひとたび窯の前にたてば、備長炭同様、その職人魂に火がつき、見事なさばきで、まるで、舞いを舞うかのように炭を作り出していくのじゃ。まさに、芸術じゃ。
今年は拙者も、何かわざを身に付けなければいかんのう。おっと、魚が焼けおった。では、このへんで、え!?勿論、備長炭で焼きもうした。うまいぞう!御無礼いたす。
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窯の中に入ったら、熱伝導率の高いカツラの銅でアッチッチ。「土鍋」の回を地でいった矢野左衛門でした。
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