2025年1月6日(月)よる7時00分~9時54分 放送「はじめてのおつかい 新春!小さな大冒険SP2025」
- 【MC】
- 所ジョージ、森口博子
- 【ゲスト】
- いとうあさこ、今田耕司、内田篤人、川栄李奈
高橋ユウ(コーナーゲスト)
<五十音順>
①『出雲大社の糸』島根県・出雲市(いずもし)
蒼(そう)くん・芽依(めい)ちゃん 5歳1か月・2歳8か月
「神々が集う、大いなる社」出雲大社におつかいにいくのは正義感の強い兄・蒼くんと興味があるものにはまっしぐらの妹・芽依ちゃん。二人には希依(きい)ちゃんという妹がいます。希依ちゃんのためにお守りを作っていると大事な糸が途中で足りなくなってしまいました。身近なものに使って良縁と幸せを願う「縁結びの糸」。出雲大社でいただくこの糸は、男女に限らずいろんなご縁を結んでくれる縁起物、希依ちゃんのためにとお兄ちゃんとお姉ちゃんがおつかいに名乗り出ました。
でも出雲大社までは無人駅から電車に乗り、しかも1回乗り換えなければなりません。初めて二人で乗る電車。まもなく電車が来る!となって切符を買うことを思い出した蒼くん、自動券売機に向かいますが漢字が読めず…知らない人と話すのは苦手な蒼くん、ドキドキしながら近くの人に声をかけ出雲大社を目指します。いろんなご縁に助けられ神様に見守られた二人の大冒険です。
②『パパの大きな水筒』青森県・弘前市(ひろさきし)
優暉人(ゆきと)くん 3歳10か月
泣き虫だった優暉人くんは空手を始めてだんだんとたくましくなってきました。
お父さんは小学校の先生。毎日学校に2.2Lの水筒を持っていきます。
優暉人くんはその水筒にお茶を入れる係。お父さんが忘れた水筒に気づいた優暉人くんはすぐに「小学校に届けなきゃ!」と使命感に満ちていましたが、
一人でおつかいだとわかると急に不安。そこで空手の師範でもあるお母さんが空手で気合を入れます!
「押忍!」「押忍!」と徐々に大きくなる声!
お母さん、最後は押忍の精神で一緒に行きたい優暉人くんから離れます。
そして一人で行く決心した優暉人くん、重い水筒をおもちゃのベビーカーに乗せて歩き出しました。小学校の休み時間に間に合うよう急いでお父さんに届けます。
学校に着くと来客用のインターホンには手が届かない…空手の判定旗を使って背伸びして…
「こんにちは、お世話になってます」いつものお母さんの教え、ちゃんと優暉人くんに伝わっています。
③『佐原の大祭』千葉県・香取市
彩恵(さえ)ちゃん・実央(みお)ちゃん 4歳9か月・3歳4か月
江戸時代、利根川水運のおかげで商人の町として栄えた佐原。川沿いには当時の景色が残る自慢の街並みです。その佐原が誇る“佐原の大祭”。300年以上の歴史を持ちユネスコ無形文化遺産に登録されています。高さ4メートルの山車を曳き回し、町を練り歩きます。佐原の人にはこの祭りが生きがい!お父さんも例外ではありません。今朝も早くに家を出てきましたが、履いてきた足袋が小さいことに気づきました。力強く山車を曳くには足袋が大事!きっちり真面目な姉の彩恵ちゃんと甘えん坊の妹、実央ちゃんで新しい足袋を届けに行くおつかいです。
しっかり手をつなぎ交通安全係はお姉ちゃん。足袋を持つのは実央ちゃん。まずはご祝儀袋を買いに行きます。ご祝儀袋を手にとりレジに向かいますが、手前で止まっちゃった二人。お母さんと一緒の時は青い線の手前でレジを待つので、お姉ちゃんはきっちりと守っていました。気が付いてくれた店員さんのおかげで会計を済ませ、いよいよお父さんの元へ向かいます。
川沿いに出てくると山車がいっぱい。そして大人がいっぱい。お父さんの山車には目印のかえるが乗っています。かえるを探しながら歩きます。早くいかないとお祭りが終わっちゃう、早くいきたいけど走っちゃ危ない。秋晴れのもと、一生懸命な姉妹のおつかいです。
④『マミータのフィリピン料理』千葉県
禅清(ぜんせい)くん 4歳8か月
「マミー、ハッピー?」っとお母さんをいつも気にかけてくれる禅清くんは、モデルや女優として活躍する高橋ユウさんのご長男。
今までは抱きしめるように「いいんだよ!いいんだよ!」と育ててきたお母さん、でも「頑張らなきゃいけない時もある」ことを教える1日にしようとおつかいに出します。京都から来るフィリピン人のおばあちゃん(マミータ)のためにフィリピン料理を振る舞うことになり、材料のココナッツミルクと鶏の手羽元を買いに行きます。
ママとハイタッチして出発。マミータのために「スーパー禅清!」に変身しやる気満々に到着したのは広いショッピングセンター。まず輸入食品のお店に入っていくと色とりどりの商品がずらりとならんでいます。店員さんに聞く勇気が出ない禅清くん、そっとお店を出てベンチに座ったその目には涙が。「かえないよ…」つぶやきながら一度家に戻ります。
お母さんの顔を見たら涙がいっぱいあふれてきました。ここからは攻防戦!心を鬼に最後までやらせる決意のお母さんの目にもいつしか涙が…
⑤『チョコのロウソク』奈良県・橿原市(かしはらし)
美澄(みと)ちゃん 4歳2か月
共働きながらママの家事の負担を減らそうと育児に積極的なパパ。その甲斐あって超パパっ子の美澄ちゃん、パパと一緒にケーキ作りに励んでいます。今日はママの誕生日。美澄ちゃんはママに少し冷ため…でもパパと2人でいる時は「ママも好き」と本音がポロリ。それをママに知ってもらいたくてパパはサプライズパーティを企画しました。美澄ちゃんが頼まれたのは、ケーキを飾るプレートとチョコペン、ロウソクです。一人で行くことを伝えると「パパと一緒に行く」と涙目で訴える美澄ちゃん。その目をパパは直視できません。マシンガントークのパパ。その口数に背中を押されて美澄ちゃん、家を出発しました。
家を出るまで「一人で行けない〜」と弱気な美澄ちゃんでしたが、外に出ると「こんにちは!」大きな声が出ました。すれ違う人みんなに挨拶、パパの教えをしっかり守ります。
お店に到着した美澄ちゃん、店員さんと一緒にロウソク売り場までいきました。でも美澄ちゃんがすすめられたのはまさかの短くて白いロウソク。これでも問題ないか!?まだおつかいは終わりそうにありません。
⑥『もな&モーちゃん』宮城県・丸森町(まるもりまち)
望那(もな)ちゃん 2歳7か月
宮城県の最南端・丸森町で、酪農家族に出会いました。お父さんは町で一番若い酪農家、つい半年前に独立したばかり。地域の人に支えられ軌道に乗ってきました。子育ては「子ども目線ではなく一人の人間として接する。イヤだからという理由で仕事を投げ出すことは許されない」これが日々、命と向き合う仕事をしているお父さんの想いです。
おつかいに行くのは2歳7か月の望那ちゃん。2歳と言っても家の中では、犬・ネコ計4匹のお世話に、4か月の弟・懸信くんのお世話もしちゃう一番のお姉さん。さらには牛のエサやりに最近生まれた子牛のお世話など、牛舎でのお仕事も任されています。
よく忘れ物をするお父さん、この日は作業用のつなぎを家に忘れました。お父さんからの電話に、「いいよ」とひとつ返事の望那ちゃん、つなぎが無いとお仕事できないことを知っています。
お母さんはこの日の為におそろいのつなぎを作っていました。つなぎに着替えお母さんからのおまもりをつけてご機嫌で出発!おまもりには「だいじょぶ」の言葉。望那ちゃんへ託したお母さんの思いです。順調な足取りで出発したのも束の間、振り返るとお母さんの姿がありません。行きたいけど寂しい。望那ちゃんの心は振り子のよう。何度も家へ戻る姿に、「だいじょぶ、だいじょぶ」とお母さん。少しずつ進んでいく望那ちゃんはいつの間にかお母さんとは離れていました。
⇒ あれから8年
小学5年生になった望那ちゃん。学校に行く前と帰ってきてから変わらず牛のお世話をしています。もらったお給料で買うメイク道具が机の引き出しにずらりと並んでいました。
⑦『パパのグローブ』千葉県
玲(れい)くん 4歳5か月
パパは千葉ロッテマリーンズの益田投手、日本でセーブ数歴代5位の記録をもっているチームの守護神です。玲くんは三人兄弟の末っ子。とにかく野球が大好きで野球の話ばかりしている男の子。投球もバッティングも力強い4歳です。おつかいの日は年に一度のお祭り、ファン感謝デー。野球のことなら頑張れるとこの日におつかいをすることにしました。イベントでは普段と違いサードを守るパパのため、宿泊先のホテルに忘れてしまった内野用のグローブを取りに行きます。普段にはない緊張でおつかいを頼むパパに対し、玲くんはしぶしぶと承諾するも元気に出発。外へ出ると「やばい、やばい」と走り出しました。やっぱり不安なのかな、と思っていると「おつかいみたい、楽しい」とつぶやき「パパ大丈夫かな」と逆に心配しながらスタスタと進んでいきました。大人びた独り言の連続で道のりを楽しんでいるよう。一方、イベントが始まる前までに戻ってこられるのか、心配と緊張が続くパパです。
⑧『ヒラメのお裾分け』 岩手県・宮古市
奏斗(かなと)くん 4歳4か月
つい昨日大きなヒラメを釣った男の子がいます。お父さんは漁協職員で趣味は釣り。
いつもお兄ちゃんたちはお父さんと一緒に釣りに行っていますが奏斗くんは初めて!そして大きなヒラメが釣れたんです!大漁なのでこのヒラメをお裾分けする事にしました。
ヒラメは生きたままバケツへ!ぴちぴち跳ねている!新鮮なうちに届けに行きます。
険しい坂道を登ると、家がたくさん見えてきました。ここの新しいお家には保育園のお友達が住んでいます。背伸びをしてピンポンを押すとお友達とお母さんが出てきました。
「どうぞ!」と大きな声でヒラメを渡しました。これ何の魚?と聞かれてクールに「ヒラメ」と答える奏斗くん。ヒラメの大きさと活きの良さに喜んでくれました。
次は親戚のおばあちゃんの家に行きます。ところが通り過ぎてしまいました。道に迷った事に気付き立ちすくむ奏斗くん。すると「カナちゃん!こっちのおうちだよ!」奏斗くんのお兄ちゃんのお友達が教えてくれました。周りには近所の人がいっぱい集まっています。
地域のみんなに見守られながらの心温まるおつかいです。
⑨『漆器屋の姫』秋田県・湯沢市(ゆざわし)
柚寧(ゆずね)ちゃん 3歳2か月
秋田県・湯沢市川連町(かわつらちょう)は漆器の町。おつかいに行くのは老舗漆器屋に60年ぶりに誕生した女の子柚寧ちゃん。お祝い事には新しい着物をまとう大事に大事に育てられたお姫様です。姫はすくすくと成長し、最近では反対のことばかり言う、ちょっと気難しいご様子。
ひなまつりお祝いの今日、新しいお着物でお化粧も。すっかり準備が整った頃、工場長から「めたて」という塗りの作業に使う卵が足りないと電話がきました。柚寧ちゃんのおつかいです。「せっかくの晴れ姿だから、ひいおばあちゃんに見せてあげよう」と雛寿司を届けるおつかいも追加しました。姫のお父さんも小さいころおつかいに行ったお店で卵を買い、作業場に届けます。
雨の中、カッパで晴れ着を守りおしゃれなブーツで出発、すんなりと卵を買えた姫ですが作業場へは行かずお家に戻ってきてしまいました。もう一度ひとりで行くのがさみしくなった姫は、頼んでも怒っても全然動きません。その時お母さんは勝負に出ました。「やめるか」と切り出した言葉に思わず姫は「やめない…」と。「行かなくてもいい!」とお母さん。「いきたいよ~」と姫。お母さんの作戦勝ちです。
しかし歩き出した姫を見送るお母さんの目には涙。お母さんも一生懸命でした。
伝統を守る老舗漆器屋に生まれたお姫様のおつかい、3歳ながら柚寧ちゃんの気品が光ります。
⇒ あれから12年
高校生になった柚寧ちゃん、フェンシング部で活動する傍ら短歌の会では入賞するほどの腕前です。