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ラグビーワールドカップ2019 ジャパン

3大会連続で相見える因縁の対決!ワールドカップ準決勝ウェールズ×南アフリカ

2019.10.26 公開

未曾有の盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ日本大会。快進撃を続けてきたホスト国の日本代表は、惜しくも準々決勝で敗れました。しかしそれまでの快進撃は国内のみならず世界の目の肥えたファンや有識者も絶賛しており、以後永く語り継がれるものであることは間違いありません。

4強が出揃い、準決勝はイングランド×ニュージーランド、ウェールズ×南アフリカという組み合わせになりました。「ラグビー王国」ニュージーランドの3連覇を「ラグビーの祖国」イングランドが止められるか、という点が見どころとなっていますが、実は因縁の深さという意味ではウェールズ(世界ランキング3位)と南アフリカ(同4位)の方がより注目の一戦と言えそうです。

両国の過去2大会の対戦結果を振り返ると、その意味が分かります。

2011年大会は、予選プールDでウェールズ16-17南アフリカとわずか1点差(最終的にウェールズ4位、南アフリカ8強)。

2015年大会は、準々決勝でウェールズ19-23南アフリカとこちらも僅差の4点差(最終的にウェールズ8強、南アフリカ3位)。

いずれも僅差で南アフリカがウェールズを振り切っています。しかも、ウェールズが途中までリードしながら終盤に逆転を許すという試合展開まで共通しているのです。

この2大会を含め、今大会まで約12年間もウェールズを指揮しているのが、ニュージーランド人のウォーレン・ガットランドHCです。ウェールズのワールドカップ最高成績は3位、次いで高いのは2011年大会の4位ですが、今回、因縁の南アフリカ戦に勝てばチーム史上初の決勝進出となります。

虎視眈々と初の決勝進出を狙っているガットランドHCは、メンバー発表の際にこのように語っています。



「ウェールズの監督として、残るあと2試合を楽しみたい。おそらく9人か10人の選手は今回が最後のワールドカップになるので、この機会を楽しまないといけないし張り切らないといけない」

付け加えると、来年はスーパーラグビーのチーフスの指揮官就任が決まっているガットランドHC自身にとっても、ウェールズHCとしてはおそらく最後のワールドカップとなります。

ガットランドHCは続けました。

「(試合展開は)接戦になる。南アフリカ対日本の前半もそうだった。おそらく蹴り合いになるだろう。南アフリカは日本戦で30回蹴っていたので、我々は対処しなければならない。世界一きれいな試合にはならない。天候次第だが両チームとも陣地を稼ぐためにプレーするだろう。空中戦になるので対処しなければいけないし、彼らも同様に我々のプレーに対処しなければならない」

こうした展開が予想される中、絶対的FBのリアム・ウィリアムズ選手が負傷のため欠場となりました。しかし代わりに入るFBリー・ハーフペニー選手は、4年前の前回大会直前に大ケガで欠場となり涙を呑んだ、キックとハイボールキャッチの名手です。最高の大舞台で「蹴り合い」と「空中戦」を見せてくれるでしょう。ケガから復帰したCTBジョナサン・デーヴィス選手らBK陣に注目です。

一方の南アフリカは、準々決勝の日本代表戦でほぼ完璧な試合運びを見せました。出足が早い堅牢なディフェンスはどのチームも攻略に手を焼きそうです。相手にプレッシャーをかけ続ける世界最高クラスのFW、トライを取り切る決定力に優れたBKと、まさに隙のないチームです。

ラシー・エラスマスHCはこのように語っています。



「戦い切ってワールドカップを勝ち取りたい。タフな挑戦だと承知しているし、ウェールズもイングランドもニュージーランドも優勝したいと思っている。みんな南アより世界ランキングは上だし、選手もコーチも素晴らしい。だが、我々にも同じようにチャンスがあるし、日本のファンがもっとたくさん応援してくれるよう願っている」

また、これまで目の覚めるようなランで相手ディフェンスを切り裂いてきた「ポケットロケット」WTBチェズリン・コルビ選手が日本代表戦でのケガで欠場となりました。

「大きな打撃だ。彼の選手としての資質や貢献ぶりは誰でも知っている。だが前回の試合では、確かに足首の状態がプレーに影響していた」

と、エラスマスHCも欠場を嘆きましたが、代わりに出場するスブ・ンコシ選手も、そして日本代表戦で2トライを挙げたWTBマカゾレ・マピンピ選手も世界的なトライゲッターです。

ウェールズが因縁の相手を撃破して史上初となる決勝に駒を進めるか。前回大会準決勝でニュージーランドに惜しくも敗れ決勝行きを逃した南アフリカがその雪辱を果たすか。

世界が注目する一戦は10月27日(日)午後6時、横浜国際総合競技場でキックオフを迎えます。

■放送予定
10月27日(日) 午後5時45分~準決勝 ウェールズ✕南アフリカ 
11月2日(土) 午後5時30分~決勝

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