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ラグビーワールドカップ2019 ジャパン

W杯終了後もラグビーが熱い!2020年の日本代表戦もトップリーグも必見!

2019.11.07 公開

世界中が熱狂した第9回ラグビーワールドカップ2019。日本で、アジアで初開催となったラグビーの祭典は、台風に見舞われ3試合が中止になったものの、終始絶大な盛り上がりを見せて無事全日程を終えました。

「最も偉大なW杯として記憶に残る」(ワールドラグビーのビル・ボーモント会長の言葉)などと大いに賞賛されながら、そして大会を存分に楽しんだ多くのファンに惜しまれながら、11月2日(土)の決勝戦と表彰式をもって閉幕。44日間、45試合の激闘は数々の感動をもたらしてくれました。

大会の成功を様々な数字が証明しています。チケットの販売数はおよそ185.3万枚中約184万枚で、販売率約99.3%は過去最高の高さ。全45試合(48試合から中止になった3試合を除いた数)の総観客動員数は170万4,443人にのぼりました。各開催都市が全国16か所に開設したファンゾーンにはトータル約113万7千人(速報値)が来場。そして、日本代表戦をはじめとする試合中継を多くのみなさまにお楽しみいただきました。

大会を制したのは、圧巻のフィジカルの強さ、極めて安定したセットプレー、試合運びの巧みさを見せた南アフリカでした。予選プール初戦でニュージーランドに敗れたものの(●13-23)そこから3連勝でプールBを2位通過すると、準々決勝ではプールAを全勝でトップ通過し自信を付けていた日本代表を26-3と撃破。準決勝でウェールズとの接戦を制すと(○19-16)、もう一方の準決勝でニュージーランドを圧倒し19-7で勝利したイングランドと決勝で激突しました。

3連覇を目指していたニュージーランドに完勝したイングランドの強さは、南アフリカの鉄壁のディフェンス、フィジカル、セットプレーの前に鳴りを潜めました。試合途中まではPGの応酬で接戦が続きましたが、後半26分、WTBマカゾレ・マピンピ選手の自らのショートパントを起点とするトライで25-12とイングランドを突き放します。

さらに試合時間残り少ない後半34分、ディフェンスからマイボールを獲得した南アフリカは右大外でパスを受けた「ポケットロケット」WTBチェズリン・コルビ選手がイングランドのキャプテン、CTBオーウェン・ファレル選手を切れ味鋭いステップで抜き去りとどめのトライ。32-12で南アフリカが歓喜の瞬間を迎え、3大会(12年)ぶり3度目の優勝。2015年大会でニュージーランドが記録した最多優勝回数に並び、その名を世界に轟かせました。

また、大会史上初めて準々決勝まで進出したホスト国、日本代表の快進撃も、国内のみならず海外のラグビーファンまで魅了しました。2015年大会で南アフリカを撃破し3勝1敗としながら決勝トーナメント進出を逃した日本代表は、4年間でさらなる強化が進んだことを「8強入り」することで証明してくれました。



前述のとおり、準々決勝では南アフリカに3-26で敗れてしまい準決勝進出はなりませんでしたが、それでも前半は3-5と健闘。スクラムで組み勝つ場面もあり、最終的に優勝したチームと途中まで互角に戦いました。日本代表が優勝やそれに準ずる力を持っていたことが、南アフリカの優勝によって証明された形となりました。

日本代表の躍進も相まって、数々のキーワードが世の中を席巻しました。今年の新語・流行語大賞の候補としてノミネートされた30語のうち、5つがラグビー関係の言葉でした。

・ジャッカル ※FL/NO8姫野和樹選手が得意としていた密集でボールを奪うプレー。
・にわかファン
・4年に一度じゃない。一生に一度だ。 
※今大会のキャッチフレーズ
・笑わない男 ※PR稲垣啓太選手の異名
・ONE TEAM(ワンチーム) 
※ラグビー日本代表のスローガン

こうした言葉が流行する一方で、「ラグビーロス」という声もしばしば耳にします。特に今回のワールドカップでラグビーファンになった方々は「しばらくラグビーが見られないのでは」、「日本代表選手たちの活躍が次に見られるのはいつなのか」、といった疑問をお持ちかもしれません。

そんな中、早くも来年の日本代表戦の予定が発表されました!この他にもカードが組まれる予定ですが、先日発表されたビッグマッチ4試合をご紹介します。

・2020年 7月   4日(土)日本✕イングランド   ※国内開催
・2020年 7月 11日(土)日本✕イングランド ※国内開催
・2020年11月14日(土)日本✕スコットランド※海外遠征
・2020年11月21日(土)日本✕アイルランド   ※海外遠征

まずはワールドカップ準優勝のイングランドと連戦!さらに、ワールドカップで対戦したスコットランドとアイルランドとも再戦です!相手からすればリベンジマッチとなります。これまで強豪国とのマッチメークが頻繁には実現しなかった日本代表ですが、世界トップクラスの3カ国と4試合が組まれました。

来年7月までラグビーは見られないの?とお思いの方も、ロスになる暇はほとんどありません。まず、日本代表選手の大半がプレーしている「トップリーグ」が約2か月後の新年早々、2020年1月12日(日)に全国各地で開幕するのです。世界を沸かせた選手たちのプレーを生で見るチャンスが到来します!しかも、優勝した南アフリカや3位のニュージーランドなど強豪国からも多数の選手がやってくるのです!チーム別に見ていきましょう。



【ジャパンラグビートップリーグ2020 各チームの主な代表選手】
※チームの順番は昨季の総合順位順
※敬称略。代表選手所属チームのみ記載

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ
・日本代表
PR/中島イシレリ
CTB/ラファエレ ティモシー
WTB/アタアタ・モエアキオラ
FB/山中亮平
・他国代表
LO/ブロディ・レタリック(ニュージーランド)

■サントリーサンゴリアス
・日本代表
HO/北出卓也
FL・NO8/ツイ ヘンドリック
SH/流大
CTB/中村亮土
FB/松島幸太朗
・他国代表
CTB/サム・ケレヴィ(オーストラリア)

■ヤマハ発動機ジュビロ
・日本代表
LO・FL/ヘル ウヴェ
・他国代表
FL/クワッガ・スミス(南アフリカ)

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ
・日本代表
PR/木津悠輔
FL・NO8/姫野和樹
SH/茂野海人
・他国代表
NO8/キアラン・リード(ニュージーランド ※代表キャプテン)
FB他/ウィリー・ルルー(南アフリカ)

■NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス
・日本代表
NO8/アマナキ・レレイ・マフィ
・他国代表
HO/マルコム・マークス(南アフリカ)
SO/クリスチャン・リアリイファノ(オーストラリア)

■パナソニック ワイルドナイツ
・日本代表
PR/稲垣啓太
PR/ヴァル アサエリ愛
HO/堀江翔太
HO/坂手淳史
SO・CTB/松田力也
WTB/福岡堅樹
・他国代表
LO/サム・ホワイトロック(ニュージーランド)
FL/NO8デービッド・ポーコック(オーストラリア)
CTB/ダミアン・デアリエンディ(南アフリカ)

■クボタスピアーズ
・日本代表
FL/ピーター・ラブスカフニ
・他国代表
NO8/ドウェイン・フェルミューレン(南アフリカ)
SO/バーナード・フォーリー(オーストラリア)
CTB/ライアン・クロッティ(ニュージーランド)

■Honda HEAT
・日本代表
PR/具智元
WTB/レメキ ロマノ ラヴァ
・他国代表
LO/RG・スナイマン(南アフリカ)

■NECグリーンロケッツ
・他国代表
NO8/ジャック・ラム(サモア ※代表キャプテン)

■東芝ブレイブルーパス
・日本代表
FL/德永祥尭
FL/リーチ マイケル ※日本代表キャプテン
・他国代表
FL/マット・トッド(ニュージーランド)

■キヤノンイーグルス
・日本代表
SH/田中史朗
SO/田村優
・他国代表
CTB他/ジェシー・クリエル(南アフリカ)

■宗像サニックスブルース
・日本代表
LO/ジェームス・ムーア

■NTTドコモレッドハリケーンズ
・日本代表
LO・FL/ヴィンピー・ファンデルヴァルト

この他、今回のワールドカップには出場していないものの、元日本代表のFB五郎丸歩選手(ヤマハ発動機)やWTB山田章仁選手(NTTコミュニケーションズ)、またニュージーランドのワールドカップ優勝に貢献したSOダン・カーター選手(神戸製鋼)、CTBリチャード・カフイ選手といった名手も揃っています。

さらに、トップリーグの下部リーグにあたり、来季のトップリーグ昇格の権利を争う「トップチャレンジリーグ」は11月15日(金)に開幕し、下記の選手たちが出場予定です。

■コカ・コーラレッドスパークス
・日本代表
CTB/ウィリアム・トゥポウ

■近鉄ライナーズ
・日本代表
LO/トンプソン ルーク
・他国代表
SH/ウィル・ゲニア(オーストラリア)
SO/クウェイド・クーパー(オーストラリア) ※今大会は代表入りできず

ワールドカップ4大会連続出場という偉業を達成し、今大会でも獅子奮迅の活躍を見せた近鉄のトンプソン選手は今季限りでの引退を表明済みです。そのうえ、オーストラリア代表やスーパーラグビーで長年組んできた名コンビ、ゲニア選手&クーパー選手のハーフ団のプレーが見られるでしょう。

トップリーグ、トップチャレンジリーグともに大いに注目ですが、大学や高校もシーズンが深まっていきます。そして来年2月開幕のスーパーラグビー、そのラストイヤーとなるサンウルブズも間もなく始動するなど、「ラグビーロス」になっている間もないほど試合が目白押しとなっています!

2021年には新しいプロリーグが開幕する計画となっている日本ラグビー界。2023年にフランスで行われるラグビーワールドカップに向けて、果たしてどのような4年間になるでしょうか。引き続き日本のラグビーをともに応援し、末永く見守っていきましょう!

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