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ラグビーワールドカップ2019 ジャパン

歴史が動いた!スコットランド戦で日本代表WTB福岡堅樹が決めた陰のビッグプレー

2019.10.16 公開

2019年10月13日、歴史が大きく動きました。

ラグビーワールドカップ日本大会、予選プール最終戦。日本代表が強豪スコットランドから4トライを挙げ28-21で振り切り、8チームによって行われる決勝トーナメントへの進出を決めました。日本代表史上、大会9大会連続9回目の出場で初めてのことです。南アフリカを撃破した前回大会(3勝1敗)ですらその壁を突破することはできませんでした。

アイルランド戦での歴史的勝利を含む3勝0敗、プールA唯一の無敗で迎えたスコットランド戦で、WTB福岡堅樹は今大会初めて先発メンバーに入りました。9月6日(金)の南アフリカ戦で肉離れを発症し、アイルランド戦でようやくリザーブとして復帰。続くサモア戦と2試合連続で殊勲のトライを挙げ、決定力を見せつけたばかりでした。

今大会初先発のスコットランド戦で、福岡は爆発します。

前半17分、福岡はCTBラファエレ ティモシーのパスを大外でキャッチすると前進。相手のタックルでバランスを崩したものの、左手一本ですくい上げるようにオフロードパスを放つと、フォローしていたWTB松島幸太朗がキャッチ、そのままインゴールまで駆け抜けてトライ! 福岡の見事なまでのトライアシストでした。

前半終了間際の39分、再びラファエレの連係プレーでした。ラファエレのグラバーキックに反応しライン際を駆け抜けた福岡は、右手を伸ばしてボールを胸元に収め、その勢いのままインゴールへ飛び込みトライ。21-7とリードを広げて前半を折り返した貴重なトライでした。

そして後半2分、再び福岡のビッグプレーが飛び出しました。タックルから相手ボールに直接絡みボールを弾くと、地表すれすれでキャッチ。そのままインゴールまで独走、自身2トライ目、チーム4トライ目を決めました。日本代表がボーナスポイントを獲得して瞬間でもあり、結果的に決勝点となったトライでもありました。

実は最後にも光るプレーがありました。試合終了間際、自陣22mライン内でスコットランドのアタックに耐え忍ぶ中、福岡はタックルで倒れた相手(SOフィン・ラッセル)が持つボールに絡んだのです。これがターンオーバーにつながり、日本ボールとなりました。最後にFB山中亮平が蹴り出すまでマイボールをキープし続けた日本代表の陰の勝因と言っていいでしょう。

プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出された福岡の活躍が目立った試合となりましたが、もちろん前半25分、HO堀江、LOムーア、FBトゥポウと連続してオフロードパスでつなぎながら前進した末の、ラストパスを受けたPR稲垣啓太のトライは、ポジションを問わず役割を全うした「ONE TEAM」を象徴するトライだったと言えるでしょう。

非の打ち所のない勝利で、日本代表は予選プール4戦全勝、1位通過という快挙を成し遂げました。



伝統ある強豪国の間では、「真のワールドカップはノックアウトステージ(決勝トーナメント)から始まる」という言葉が大会のたびに使われています。すべての出場国がリスペクトされるべきですのでその表現の是非はさておき、日本代表は初めてその領域に突入しましたのです。「オリジナル8」と呼ばれるワールドラグビー(当時の名称はIRB)創設8カ国以外では唯一の勝ち上がりとなりました。

大会前は10位だった世界ランキングも7位まで上昇し、果たしてどこまで行ってしまうのかわからないほどの快進撃を続けています。

10月20日(日)、日本代表は準々決勝で南アフリカと対戦します。そう、4年前の前回ワールドカップで初対戦し歴史的金星を挙げた相手です。9月6日(金)に敗れた相手でもありますが、お互い手の内や選手の能力を知った上での対戦。日本代表が大会前から大会中にかけて急成長を遂げていること、そして大きな声援を背に完全ホーム状態で戦えることが、大きく働くことは間違いありません。



19日(土)のニュージーランド×アイルランド、20日(日)のウェールズ×フランスなど、他の準々決勝も注目のカードばかりです。ぜひ日テレの生中継をお楽しみください!


■今週の放送予定
<準々決勝>
10月19日(土) 午前10時30分~ ラグビーワールドカップ準々決勝直前SP
10月19日(土) 夜7時~ ニュージーランド×アイルランド 
10月20日(日) 午後4時~ ウェールズ×フランス

<準決勝>
10月27日(日) 午後5時45分~ 準々決勝3の勝者×準々決勝4の勝者

<決勝>
11月2日(土) 午前10時30分~ ラグビーワールドカップ決勝直前SP
11月2日(土) 午後5時30分~ 決勝

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