ぺこぱへ特別授業!名波浩「日韓戦は伊東純也のドリブル突破に注目!そして川辺駿・・・」
3月25日(木)、10年ぶりに強化試合としての日韓戦が開催される。
日韓戦の通算成績は13勝40敗23引き分けと日本が負け越している。2022年のFIFAワールドカップを見据え、森保監督は「気持ちで相手を上回りたい。球際の戦いも含めて、魂を込めて戦いたい。」と語った。
そして、3月25日(木)よる7時から日テレ系で生中継される国際強化試合「日本×韓国」を前に、MCぺこぱに、元日本代表名波浩が特別授業を行った。
■日韓戦は特別な試合
フランスW杯で背番号10をつけるなど輝かしい経歴を持つ名波先生だが、現役時代、韓国に対しては苦い記憶が残っていると言う。
<名波>我々の世代は、U-17、U-20、バルセロナオリンピック予選含めてなど、アンダーカテゴリーで韓国と戦っているが一回も勝っていないんです。特に記憶に残っているのが韓国選手のゲーム中のメンタリティーです。ボールへの執着心とか勝ちへの執着心とかがとんでもないのは僕がずっと感じてきたことです。97年のフランスワールドカップ予選も、山口素弘のループシュートもありましたが結果的には逆転負けでした。あの時の韓国は、日本には「絶対負けたくない」じゃなくて「絶対勝つ」という気持ちで来てましたね。
<シュウペイ>あの試合、見てました。とても激しい試合でしたよね。
<松陰寺>僕も見てました!
<名波>松陰寺さんは野球部出身でしたよね?
<松陰寺>いやいやいや、野球ファンもサッカー見ますけど笑!
■名波浩の予想スタメン
<名波>まず日本代表の予想スタメンをご紹介しましょう。4-2-3-1のフォーメーションで、キーパー権田修一、ディフェンス右から松原健、吉田麻也、冨安健洋、佐々木翔、ボランチ右からに遠藤航、守田英正、その前に伊東純也、鎌田大地、南野拓実、ワントップはセルビアでゴールを量産する浅野拓磨です。
<松陰寺>先生、大迫勇也選手が入ってないですね。
<名波>いいところに気づきましたね。大迫はポストプレーをしながらボールをシンプルに動かしてゴール前に消えていって点を取るプレーが得意なんですけど、今ブレーメンで与えられている仕事ってサイドに流れてそこでキープするプレーなんです。サイドの深いところでタメを作ったとしても、サイドバックからボールをゴール前に上げられてしまって、ゴール前に大迫がいないんですよ。今シーズン、17試合出場で得点を上げられていないのは、チームにおける役目が大きく影響していますね。
<松陰寺>ブレーメン、何とかならないですかね-。
■勝利のキーマンは伊東純也
<シュウペイ>名波さんの予想スタメンには前線にスピードある選手達がいるので、ディフェンスを置き去りに出来る選手が集まったなって感じがします。
<名波>一番いいのは中盤でボールを引っ掛けて奪う形ですね。そこからオーバーラップしたり突破したりして、相手の守備がそろう前に仕掛けられれば、韓国とはいえラインを下げざるを得ないと思います。
<松陰寺>勝利のキーマンは誰になりますか?
<名波>私が考える勝利のキーマンは伊東純也です。スピードがあるので、ボールが出た瞬間に前方の広大なスペースを生かしたドリブルに期待したいです。1対1を仕掛けることで相手に脅威を与えられると思います。伊東のドリブルは、キレがあって、カクンカクンカクンみたいな感じで、角度のあるドリブルが特徴です。しかも、伊東はトップスピードのままボールが外側にあっても、角度を付けてクロスを上げられる。
この広大なスペース1対1の回数が増えれば増えるほど韓国の左サイドは厳しい状況になると思われます。右からの攻撃に注目です。
<シュウペイ>右サイドからのにクロスに攻撃陣がゴール前に詰めていくわけですね。
<松陰寺>伊東選手のクロスに詰める南野拓実選手にも期待したいですね。
■注目の新戦力は、川辺駿(サンフレッチェ広島)
<名波>私がおすすめしたい新戦力はサンフレッチェ広島のボランチ、川辺駿(はやお)選手です。ジュビロ磐田で監督をしていた時代の教え子なんですが、攻め上がりが魅力の選手です。川辺の特徴的なプレーは、ボールをシンプルに動かしながら縦にパスを出して自分も前に上がっていくプレーです。今、30-40メートル走りきれるボランチっていうのが主流になって来ています。ヨーロッパでもこういう選手はどんどん出てきているんですが、まさにそんなタイプですね。
<松陰寺>ボランチがフォワードと同じポジションまで上がってきちゃうんですね。こんなに攻め上がってこられたらディフェンスも大変ですね。
<名波>僕がジュビロにいた時代は川辺が攻め上がるシーンがたくさんあって、何点もゴールを挙げてました。ただ、上がった後にボールを失ったりシュートミスした時に帰陣が遅くなったりするとピンチになるので、「早く戻れ!こんなんじゃ国際試合で通用しないぞ」って言い続けていました。今は城福監督のもとで鍛えられて、戻ってくるのも早いし、つぶしに行くときも早いですし、相手の流れを止めるのがうまくなっていますね。
例えばですが、守田のポジションに代わって入った時に、遠藤が中盤のエリアの掃除役として動くわけですが、奪ったボールを川辺につけると持ち味が出ると思います。川辺は前を向くのがうまいんで、縦にボールを出して、そのまま自分が追い越していく。さらにゴール前に入っていく。その決断がものすごく速い選手なので、相手スペースさえあればどんどん出ていってほしいなと思います。
<シュウペイ>そんな時は、迷わないで行ってほしいですね。
<名波>それが一番大事かもしれませんね。
<松陰寺>僕たち、初めてさんま御殿に出た時は行けなかったもんな。
<シュウペイ>行こう行こうって言ってたけど、全然行けなかった。
<名波>まぁ、僕は日本代表デビュー戦でゴールを決めてますけど笑。
<松陰寺>なんですかとのマウントの取り方笑。
<シュウペイ>名波さんの特別授業のおかげで、ますます日韓戦が楽しみになりました。
<松陰寺>僕たちは地上波の副音声に出演するのでぜひ聞いて下さい。
<名波>そうなんですね、楽しみにしています。ありがとうございました。