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サッカー★アース

いざ再びアジアの頂点へ。日中対決・赤と赤、2年ぶりの再戦。カギとなるのは新戦力。

2019.08.14 公開

いよいよ、アジア2万クラブの頂点をかけた戦い、AFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)の準々決勝が、8月26日から始まる。

決勝トーナメント1回戦の結果を受けて、準々決勝の組み合わせは以下の通りとなっている。

 

≪東地区≫

上海上港(中国) × 浦和レッズ(日本)

広州(中国) × 鹿島アントラーズ(日本)

≪西地区≫

アルナスル(サウジアラビア) × アルサッド(カタール)

アルイテハド(サウジアラビア) × アルヒラル(サウジアラビア)

※左側チームが初戦ホーム

日本勢の浦和・鹿島はいずれも中国チームとの対戦。どちらも準々決勝を突破した場合、準決勝で日本勢対決が実現する。

東地区・西地区を勝ち抜いた2チームが、アジア王者の座をかけてホーム&アウェイで決勝を戦うこととなる。

 

浦和と鹿島、2017年の記憶。

 

蔚山との決勝トーナメント1回戦を勝ち抜いた浦和レッズ。準々決勝の相手、上海上港は元ブラジル代表コンビのFWフッキとMFオスカル、ウズベキスタン代表のMFアフメドフに加えて、7月に、イングランドのウェストハムから、オーストリア代表で81試合24得点のFWアルナウトビッチを獲得。さらなる戦力アップを図った。

上海上港は、グループステージでは川崎フロンターレとも対戦。アウェイ・川崎での一戦では、古巣相手となったフッキが2ゴールを挙げるなど躍動。グループHを2位で通過した上海上港は、決勝トーナメント1回戦では、全北とのPK戦までもつれ込んだ激戦を制し、準々決勝に進出している。

 

浦和と上海上港は、2017年のACLで、グループリーグと準決勝で計4度対戦し、2勝1敗1分けだった。準決勝、上海で行われた1stレグでは、前半15分にフッキのゴールで先制されるが、すぐにMF柏木のゴールで同点に追いついた浦和は、その後上海上港の猛攻に耐え1-1のドロー。

ホーム・埼玉スタジアム2〇〇2での2ndレグは、前半、MF柏木の蹴ったCKをFWラファエル シルバ(現:武漢卓爾/中国)がヘディングで合わせ、浦和が先制。ホームの大声援を受け、そのまま2戦合計スコアでのリードを守り切り、決勝進出を果たした浦和は、一気にアジアの頂点へと駆け上がった。

強力な外国籍選手を擁する因縁の相手を下して、準決勝に進めるか。

 

一方、前回王者・鹿島アントラーズは、2013・15年のアジア王者、広州との対戦となった。

FIFAワールドカップに4大会出場している元イタリア代表カンナバーロが監督として率いるチームの中心は、バルセロナやトッテナムでのプレー経験を持つブラジル代表MFパウリーニョ。今季のACLでも8試合で3得点を挙げている。中国代表選手も多数在籍し、さらに、ACL通算29得点のFWエウケソンが7月、上海上港から3年ぶりに復帰した。

 

鹿島と広州もまた、2017年のACL決勝トーナメント1回戦で対戦している。

1stレグはアウェイ・広州に乗り込んだ鹿島。大観衆に後押しされた広州の猛攻を何とかしのいでいた鹿島だったが、後半30分、セットプレーから一瞬のスキを突かれパウリーニョにゴールを許してしまい、0-1の敗戦。

ホームでの逆転を狙う2ndレグ、序盤から攻め込んだ鹿島は前半28分、中央でボールを持ったFWペドロ ジュニオール(現:ホール・ファカン/UAE)がプレッシャーを受けながらも見事なミドルシュートを突き刺し、2戦合計スコアで追いつく。

しかし、後半10分、広州のロングスローの処理を誤り、こぼれ球をまたしてもパウリーニョに決められてしまう。アウェイゴールを奪われ、勝利には2点が必要になった鹿島。アディショナルタイムにFW金崎(現:サガン鳥栖)が決めるも、反撃及ばず。2戦合計スコアでは2-2も、アウェイゴールルールで敗れることとなった。

昨年、ついにアジアの頂点に立った鹿島。難敵を下して連覇への道を進みたい。

 

注目されるメンバー編成、新戦力と外国籍選手の使い方は。

 

この夏、Jリーグから欧州へと新天地を求めた選手は多かったが、その影響を最も受けたのは鹿島だろう。

不動の左サイドバックだったDF安西幸輝、背番号10を背負っていたMF安部裕葵、そして昨年のACLでMVPに選ばれたFW鈴木優磨の3人が揃ってヨーロッパへ移籍した。また、ドリブル突破を持ち味とするFW金森健志もサガン鳥栖への期限付き移籍が決定。

だがその一方、柏レイソルからMF小泉慶、名古屋グランパスから東京五輪世代のFW相馬勇紀と積極的な補強を見せている。さらに、2021年に入団が内定していた法政大FW上田綺世の入団を早め、左サイドバックでは今期から加入したDF小池裕太が台頭。ここから新戦力がチームの力になれるかどうかに注目だ。

浦和は今夏、アンドリュー ナバウト、山田直輝らがチームを離れたが、ベルギーからMF関根貴大が2017年以来の復帰。すぐにスタメンを勝ち取り、J1リーグ第21節・名古屋戦では貴重な同点ゴールを奪うなど活躍を見せており、すでにチームにとって欠かせない存在となっている。

大槻監督体制となり約3か月、けがから復帰してきた選手たちも含めて、浦和は徐々にチームとしての形が出来上がりつつあると言えるだろう。

 

ここで気になってくるのは、ACLの登録メンバー。グループステージに登録されていたメンバーから、準々決勝から変更が可能となる。

(※ACLの大会レギュレーションでは、準々決勝進出を決めたクラブのメンバー登録時期は準々決勝初戦の15日前とされている)

最大で30名までメンバー登録が可能。その中で、レギュレーションでは各クラブ、外国籍選手枠は4人とされており、そのうち少なくとも1人はAFCメンバー協会の国籍でなければならない、とある。

グループステージ時点での外国籍選手は、鹿島がクォン スンテ、チョン スンヒョン、レオ シルバ、セルジーニョ、浦和がマウリシオ、エヴェルトン、ナバウト、ファブリシオの4選手だった。

この夏にチームを去った選手、新たにチームに加わった選手。新戦力をどう使うのか、そしてどのポジションに外国籍選手を起用するのかによって、ACLのメンバー登録も変わってくるだろう。大岩、大槻両監督がどのようなメンバーでACL準々決勝に臨むのか、注目だ。

AFCチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグ

◆8月27日(火) 20:15-22:30 日テレNEWS24
 上海上港(中国) vs 浦和レッズ

◆8月28日(水) 20:45ー23:00 日テレNEWS24
 広州(中国)   vs 鹿島アントラーズ

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