【9/17,18 準々決勝2ndレグ】ホームで決める!ACL準決勝で日本勢対決へ。アウェーゴールが勝負のカギを握る。
9月5日のキリンチャレンジカップ2019 パラグアイ戦、10日のW杯アジア2次予選 ミャンマー戦の2試合を、共に2-0で勝利した日本代表。
そのメンバー発表が行われる直前、8月26日~28日にAFCチャンピオンズリーグ2019の準々決勝1stレグが行われた。
東地区は、日本勢の浦和・鹿島がどちらもアウェー中国に乗り込んでの試合。西地区では、シャビ監督率いるアルサッドが、サウジアラビアのアルナスルと対戦した。
準々決勝1stレグの結果は以下の通り。
≪東地区≫
上海上港(中国) 2-2 浦和レッズ(日本)
広州(中国) 0-0 鹿島アントラーズ(日本)
≪西地区≫
アルナスル(サウジアラビア) 2-1 アルサッド(カタール)
アルイテハド(サウジアラビア) 0-0 アルヒラル(サウジアラビア)
(※左側チームが初戦ホーム)
上海上港のホームに乗り込んだ浦和は、前半3分にMF長澤和輝のFKのこぼれ球をDF槙野智章が押し込んで、貴重なアウェーゴールを奪い先制。さらに、前半30分には、長澤の浮き球のパスに抜け出したFW興梠慎三が落ち着いてゴールに流し込み、2点のリードを奪う。
前半終了間際には槙野を倒した上海上港FWフッキにイエローカードが提示される。累積警告2枚目となったフッキは、2ndレグ出場停止となった。
理想的な展開で前半を終えた浦和だったが、ハーフタイムに選手を交代し、システムを変更してきた上海上港に押し込まれる。後半4分、DFマウリシオがMFオスカルを倒してPKを与えてしまい、これをフッキに決められ1点差に詰め寄られる。
ホームの大声援を背に戦う上海上港相手に、劣勢の展開が続く浦和。すると後半26分、今度はペナルティエリア内で相手のシュートをブロックしたマウリシオにハンドの判定。この試合2つ目のPKをフッキが再び沈め、2-2の同点に。
その後は両クラブチャンスを作るもスコアは動かず。浦和は2点差を追いつかれたものの、2つのアウェーゴールを日本に持ち帰る形となった。
広州とのアウェー戦に臨んだ昨年の王者、鹿島。2トップにはFW伊藤翔、MF土居聖真と、ここまでの勝ち上がりに大きく貢献した2人が並んだ。
ブラジル代表MFパウリーニョや、先日中国国籍を取得し、W杯アジア予選で早速2ゴールを挙げたFWエウケソンら実力者をそろえる広州に対して、鹿島は幾度となくチャンスを作り出す。だが、MFセルジーニョ、MFレオ シルバらのシュートは枠をとらえられず、前半は0-0。
後半も両クラブ一歩も引かない展開。鹿島はMF白崎凌平が決定的なシュートを放ち、後半途中から投入されたFW上田綺世もゴールに迫るが、そのまま試合は終了。スコアレスドローで折り返し、運命の第2戦を迎える。
浦和、鹿島は共に勝利すれば準決勝に進めることに変わりはないが、ホームで迎える2ndレグで勝負のカギを握るのは、アウェーゴールルールだろう。
ACLの1stレグを終えたあと、Jリーグ杯の準々決勝で壮絶な試合を繰り広げた両クラブ。2戦合計5-4で鹿島が準決勝進出を果たしたが、この試合でも、1stレグで鹿島が奪った2つのアウェーゴールの影響は大きかった。
浦和は、1stレグで上海上港相手に2つのアウェーゴールを奪ったことで、ホーム・埼玉スタジアムでは、0-0、もしくは1-1の引き分けでも突破を決めることができる。一方、アウェーゴールを奪えなかった鹿島は、2ndレグで広州にゴールを奪われると、一気に苦しい立場になる。
ACLの勝ち上がり条件を踏まえて、両クラブはどのように戦うのか。ゴールを奪いに積極的な姿勢を見せるのか、リスクを負わずに自陣に人数を増やすのか。浦和・大槻監督、鹿島・大岩監督の采配にも注目したい。
★AFCチャンピオンズリーグ2019
◆準々決勝2ndレグ
9月17日(火)19:15~22:30 日テレジータス
浦和レッズ × 上海上港(中国)
9月18日(水)18:45~22:00 日テレジータス&日テレNEWS24
鹿島アントラーズ × 広州(中国)