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サッカー★アース

2ndレグにドラマは起きる。アジア王者の誇りを胸に、鹿島&浦和。ベスト8の相手は。

2019.07.16 公開

2019日、FIFAクラブワールドカップ2019・2020のカタールでの開催が発表された。

各大陸の王者が集い、クラブ世界一を目指ししのぎを削るこの大会に、昨年は鹿島アントラーズ、2017年には浦和レッズが、激戦を勝ち抜きアジア王者として出場している。

日本勢のアジアチャンピオンズリーグ3連覇が期待される今年、日本からはリーグ王者の川崎フロンターレ、天皇杯王者の浦和レッズ、そしてプレーオフを勝ち抜いたサンフレッチェ広島、鹿島アントラーズの計チームが出場した。

 

決勝トーナメントにはチームが進出。

 

最終節を待たずして決勝トーナメントに進出したのは広島。節は敗れたものの、本田圭佑が所属していたオーストラリアのメルボルン・ビクトリーを第節で下すと、そこから破竹の連勝で、グループ首位突破を決めた。

さらに鹿島、浦和も最終節でそれぞれ山東、北京という中国の強豪をホームで下し、グループステージを突破。けが人にも苦しんだ川崎は、蔚山、上海上港という難敵ぞろいのグループ位に沈み、年連続のグループステージ敗退となった。

 

決勝トーナメント回戦、グループ首位の広島はグループE2位の鹿島と対戦。グループG2位の浦和の相手は、川崎のグループを首位で突破した韓国の蔚山となった。

鹿島×広島の日本勢対決、1stレグでは、”ACLセルジーニョのゴールを守り切った鹿島が、ホームで1-0の勝利。一方の広島は、終盤にMF稲垣が退場するなど、苦しい状況で2ndレグを迎えることとなった。

グループステージ終了後の28日、オリヴェイラ監督が契約解除となり、大槻監督が就任した浦和。ホームでの1stレグでは、先発に抜擢された杉本健勇が得意のヘディングで先制するも、後半にアウェイゴールつを奪われ逆転を許し、1-2の敗戦を喫した。

 

激闘の日本勢対決

 

点のリードをもって広島での2ndレグに挑んだ鹿島は前半32分、1stレグでセルジーニョのゴールをアシストした土居が、ボレーシュートを突き刺し先制。

絶対に与えたくなかったアウェイゴールを奪われた広島は、後半からパトリックを投入しバックにシステムを変更。これが功を奏し、右サイド・柏を中心に鹿島を攻め立てる。後半21分に柏のクロスからパトリックのヘディングで同点に追いつくと、さらに後半27分、再び柏のクロスにパトリックが合わせ、こぼれ球を日本代表・佐々木が左足で突き刺し、戦合計スコアで並ぶ。

アウェイゴールの差でリードする鹿島を攻める広島だったが、その裏を土居につかれ、飛び出したGK中林が倒してしまい一発退場。

人少なくなった広島だが、逆転を狙い攻撃を続け、終盤にコーナーキックを獲得。代わりに投入されたGK林もゴール前に攻めあがるが、こぼれ球をつながれてしまう。土居が倒れこみながら放ったシュートがネットを揺らし鹿島が決定的な点目を奪う。アディショナルタイムに獲得したPKをパトリックが決めたものの、万事休す。

2ndレグだけで5ゴールが生まれる点の取り合いとなった日本勢対決は、前年アジア王者の鹿島がアウェイゴール数の差で制した。

 

サポーターの声援と、悔しい思いを力に。

 

アウェイゴールをつ許しての敗戦と、苦しい状況で韓国に乗り込んだ浦和だが、それを後押ししたのは、蔚山まで駆け付け、まるでホームのような雰囲気を作り出した浦和サポーター。その声援を背に、今季初の先発出場となったFWファブリシオらを中心に前半から蔚山を押し込む浦和。その攻撃が実ったのは前半41分。右サイドから切り込んだ宇賀神のクロスを興梠がヘディングで突き刺し点を返す。

後半、なかなか点目を奪えない浦和に対し、蔚山は守りを固め、時には時間を使い、逃げ切りを狙う。大槻監督は後半20分、ファブリシオに代えて杉本、さらに後半30分にはDF岩波に代えてMF長澤を投入し、4バックに変更して攻撃に厚みを持たせる。すると後半35分、中央を攻めあがったDFマウリシオのクロスに飛び込んだのはまたしても興梠。見事なヘディングシュートが決まり、浦和が戦合計スコアで逆転に成功。

焦る蔚山を逆手に取るように、後半42分には日本代表・山中のクロスを杉本が頭で落とし、エヴェルトンが試合を決定づける点目を決めた。

アウェイの地でゴールを奪い、戦合計4-2と見事な勝利。度目のアジア王者に輝いた2017年を彷彿とさせる逆転劇の原動力となったのは、試合前日会見で、蔚山のキム・ドフン監督が発した「注目する選手は浦和にいない」という言葉。これがチームに火をつけた、と話したのは、2ゴールで勝利の立役者となったエース・興梠だった。

 

準々決勝は日中対決!

 

日、クアラルンプールで行われた抽選会で、日本勢チームの対戦相手が決まった。

連覇を狙う鹿島の相手は、カンナバーロ監督が率い、ブラジル代表MFパウリーニョを擁する広州。浦和レッズは、元ブラジル代表のフッキ、オスカルに加えて、ヨーロッパでの実績も豊富なFWアルナウトビッチも加わった豪華メンバーの上海上港との対戦となった。

広州、上海上港の2チームとも、決勝トーナメント回戦では延長戦・PK戦を制して勝ち上がってきている。東地区はグループステージ位突破の全4チームが準々決勝に進出していることからも、実力は拮抗しているといえる。

浦和は28日に、2017年以来の復帰となる関根が加入。逆に鹿島は安西、安部、鈴木と選手が立て続けにこの夏ヨーロッパへ旅立った。ケガから復帰する選手も含めて、両チームがどのようなメンバーで準々決勝に臨むのかも注目となる。

 

大会史上初の同国連覇へ、昨年王者・鹿島と2017年王者・浦和の戦いはまだ始まったばかりだ。

 

【東地区 準々決勝】

◇上海上港 vs 浦和

 8/27(火) @上海スタジアム

 9/17(火) @埼玉スタジアム2〇〇2

◇広州 vs 鹿島

 8/28(水) @広州天河スタジアム

 9/18(水) @カシマサッカースタジアム

 ◆西地区の決勝トーナメント1回戦は8月5日~

 ◆準決勝までは同じ地区どうしで対戦、東西で勝ち上がったクラブが決勝で対戦

 ◆優勝クラブは FIFAクラブワールドカップ出場

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