子どもが無料で食事を・・・「フードリボン」とは
○櫻井
「こちらですね
旗に「フードリボン」と書かれています」
私が訪ねたのは、
千葉県市川市にある「はるちゃん食堂」。
店内には・・・
○櫻井
「これがフードリボン?」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「その通りです」
この店が参加しているのは
「フードリボンプロジェクト」という活動です。
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「リボンとっていただいて・・・」
○櫻井
「リボンとります
お願いします」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「はい、わかりました。
という感じでご飯がでてきます」
○櫻井
「なるほど!
食券代わりというか
子どもたちはここから取って
お渡しして料理をいただく」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「はい」
店に訪れた大人が
1つ300円のリボンを購入し、
子どもたちの1食分を“先払い”。
原則中学生以下の子どもであれば、
無料で食事ができる仕組みです。
リボンを利用した親子は・・・
○娘が「フードリボン」を利用
母親
「どんな子でも気軽に行けるご飯屋さん
みたいな感じで広まっていけば
すごく素敵だなと思います」
こちらの親子も。
○息子が「フードリボン」を利用
母親
「もうちょっと気軽に使ってみようかな
という気持ちになりました」
大人が誰でも参加でき、
子どもは誰でも
無料で利用することができます。
○櫻井
「始められてどうですか?」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「子どもたちの笑顔に
いっぱい会えるので
めちゃくちゃ楽しいです」
市川市にある団体が
4年前に始めたこの活動。
きっかけは「子どもの貧困」です。
9人に1人の子どもが
貧困状態にあるといわれる中、
「すべての子どもが当たり前に
食事ができるように」と発足しました。
(こども家庭庁による)
現在、飲食店やコンビニなど
34都道府県・238店舗にまで拡大し、
(2025年3月時点・準備中店舗を含む)
自治体と連携して
活動を推し進める動きも広がっています。
おととしから参加した「はるちゃん食堂」。
続けていく中で
見えてきた“課題”があるといいます。
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「うちの子は別に困ってないのに
(利用していいのか)というのが
よくお客様から聞くお声なので」
○櫻井
「貧困というイメージが逆に
ちょっと壁になっているという
面もありますか?」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「あります
もちろん貧困は0ではないと思います
貧困じゃないから使っちゃいけないとか
そういうのではなくて、
1日1食おなかいっぱい
楽しく食べてほしいというのが
フードリボンだと」
○櫻井
「特に理由がなくても、
気軽に利用してもらったほうが」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「私はうれしいです」
大人から子どもへ。
リボンがつなぐ“食”への思い。
○櫻井
「これから思い描くフードリボン
こんな形になったらいいな
ということは
何かありますか?」
○はるちゃん食堂
店長 金子 伯留佳さん(43)
「フードリボン自体を知られて
いないことも課題です
ここにきたら温かいご飯が食べられるよ
そういう思いでやっているので
それをもし、どんどん
理解していただけたら
フードリボンも増えるのかなと」