検 索 無料配信 番組表

月曜〜木曜 午後11:00〜
金曜 午後11:30〜

  • キキコミ

子どもが無料で食事を・・・「フードリボン」とは

2025.03.31

 

○櫻井
「こちらですね
 旗に「フードリボン」と書かれています」
 
私が訪ねたのは、
千葉県市川市にある「はるちゃん食堂」。
 
店内には・・・
 

 
○櫻井
「これがフードリボン?」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「その通りです」
 
この店が参加しているのは
「フードリボンプロジェクト」という活動です。
 

 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「リボンとっていただいて・・・」
 
○櫻井
「リボンとります
 お願いします」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「はい、わかりました。
 という感じでご飯がでてきます」
 
○櫻井
「なるほど!
 食券代わりというか
 子どもたちはここから取って
 お渡しして料理をいただく」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「はい」
 

 
店に訪れた大人が
1つ300円のリボンを購入し、
子どもたちの1食分を“先払い”。
 
原則中学生以下の子どもであれば、
 無料で食事ができる仕組みです。
 

 
リボンを利用した親子は・・・
 
○娘が「フードリボン」を利用
 母親
「どんな子でも気軽に行けるご飯屋さん
 みたいな感じで広まっていけば
 すごく素敵だなと思います」
 

 
こちらの親子も。

 
○息子が「フードリボン」を利用
 母親
「もうちょっと気軽に使ってみようかな
 という気持ちになりました」

 大人が誰でも参加でき、
子どもは誰でも
 無料で利用することができます。
 
○櫻井
「始められてどうですか?」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「子どもたちの笑顔に
 いっぱい会えるので
 めちゃくちゃ楽しいです」
 
市川市にある団体が
4年前に始めたこの活動。
 
きっかけは「子どもの貧困」です。
 
 

9人に1人の子どもが
貧困状態にあるといわれる中、
「すべての子どもが当たり前に
 食事ができるように」と発足しました。
(こども家庭庁による)
 

 
現在、飲食店やコンビニなど
34都道府県・238店舗にまで拡大し、
(2025年3月時点・準備中店舗を含む)
 
自治体と連携して
活動を推し進める動きも広がっています。
 

 
おととしから参加した「はるちゃん食堂」。
 
続けていく中で
見えてきた“課題”があるといいます。
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「うちの子は別に困ってないのに
 (利用していいのか)というのが
 よくお客様から聞くお声なので」
 
○櫻井
「貧困というイメージが逆に
 ちょっと壁になっているという
 面もありますか?」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「あります
 もちろん貧困は0ではないと思います
 貧困じゃないから使っちゃいけないとか
 そういうのではなくて、
 1日1食おなかいっぱい
 楽しく食べてほしいというのが
 フードリボンだと」
 
○櫻井
「特に理由がなくても、
 気軽に利用してもらったほうが」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「私はうれしいです」
 

 
大人から子どもへ。
リボンがつなぐ“食”への思い。
 
○櫻井
「これから思い描くフードリボン
 こんな形になったらいいな
 ということは
 何かありますか?」
 
○はるちゃん食堂
 店長 金子 伯留佳さん(43)
「フードリボン自体を知られて
 いないことも課題です
 ここにきたら温かいご飯が食べられるよ
 そういう思いでやっているので
 それをもし、どんどん
 理解していただけたら
 フードリボンも増えるのかなと」

©Nippon Television Network Corporation