#235 ウクライナ侵攻3年…元兵士が語る思い
ロシアによる
ウクライナ軍事侵攻から3年。
ウクライナ東部では
激しい戦闘が続いていて、
ロシア軍は占領地域を拡大してきました。
その東部・ドネツク州で戦闘に参加した
元ウクライナ兵のミハイロさんに
お話を聞きました。
○櫻井
「ドネツク州の様子を
詳しく教えていただけますか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「前線に近いところだと
毎日のように攻撃を受け続けています。
ほとんどの街が破壊されてしまいました。
攻撃がなくならなければ
今後も多くの街が
ガレキになってしまうと思います」
侵攻前、ウクライナの地方都市で
空手の指導者をしていたミハイロさん。
しかし2022年、
ロシアによる侵攻をうけて
志願して兵士になったといいます。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「ロシア人がウクライナの地域に
侵攻して前進しているという
情報がありました。
国を守るのは当然なので
(兵士に)志願しました」
ミハイロさんは
前線で戦う兵士のために
食料などを配達する
後方支援を担当していましたが、
2024年9月…
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「前線に食料品や物資を届ける
任務をしている最中でした。
車で行けない場所へ(歩いて)
物資を配達していた時、
地雷を踏んでしまいました。
地雷の爆発で左足を負傷し
一部は切断されました」
移動中に地雷が爆発。
左足の膝から下を失いました。
リハビリを続けていますが、
義足が出来上がるのに
2~3年はかかるといいます。
いまはロシアから離れた
西部リビウに滞在していますが、
それでも…。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「落ちついていますが、
たまに空襲警報が鳴ります」
○櫻井
「アメリカとロシアで
停戦に向けた協議が進められる中
ウクライナが
置き去りになっている状況もあります。
この状況をどのように見ていますか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「良くないことだと思います。
私たちウクライナの存亡に
関わる話に参加できないなんて。
私たちウクライナも交渉に参加し、
ウクライナ側の条件を
大切にしてほしい。
1日でも早く終わるように願っていますが
どういう条件で終わるかが
非常に大事です。
ただ戦争が終わるのではなく、
2度と(戦争が)
繰り返されない安全保障を求めています。
停戦になっても、
戦争がまた始まる
可能性があると思います」
いま国際社会に訴えたいことを
尋ねると。
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「国家としてこれまで戦ってきたし、
これからも戦います。
私たちは祖国を残したくて
抵抗しています。
伝統を守り、団結することが
良い将来に繋がると示したいです」
○櫻井
「1番の願いは何ですか?」
○元ウクライナ兵
ミハイロさん(39)
「願い事は2つあります。
1つは戦争が終わること
もう1つは
一緒に戦った仲間たちが
自分の家族の元に戻ることです」