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#235 ウクライナ侵攻3年…元兵士が語る思い

2025.02.24

ロシアによる
ウクライナ軍事侵攻から3年。
ウクライナ東部では
激しい戦闘が続いていて、
ロシア軍は占領地域を拡大してきました。
その東部・ドネツク州で戦闘に参加した
元ウクライナ兵のミハイロさんに
お話を聞きました。

○櫻井
「ドネツク州の様子を
 詳しく教えていただけますか?」

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「前線に近いところだと
 毎日のように攻撃を受け続けています。
 ほとんどの街が破壊されてしまいました。
 攻撃がなくならなければ
 今後も多くの街が
 ガレキになってしまうと思います」

侵攻前、ウクライナの地方都市で
空手の指導者をしていたミハイロさん。
しかし2022年、
ロシアによる侵攻をうけて
志願して兵士になったといいます。

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「ロシア人がウクライナの地域に
 侵攻して前進しているという
 情報がありました。
 国を守るのは当然なので
 (兵士に)志願しました」

ミハイロさんは
前線で戦う兵士のために
食料などを配達する
後方支援を担当していましたが、
2024年9月…

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「前線に食料品や物資を届ける
 任務をしている最中でした。
 車で行けない場所へ(歩いて)
 物資を配達していた時、
 地雷を踏んでしまいました。
 地雷の爆発で左足を負傷し
 一部は切断されました」

移動中に地雷が爆発。
左足の膝から下を失いました。
リハビリを続けていますが、
義足が出来上がるのに
2~3年はかかるといいます。

いまはロシアから離れた
西部リビウに滞在していますが、
それでも…。

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「落ちついていますが、
  たまに空襲警報が鳴ります」

○櫻井
「アメリカとロシアで
 停戦に向けた協議が進められる中
 ウクライナが
 置き去りになっている状況もあります。
 この状況をどのように見ていますか?」

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「良くないことだと思います。
 私たちウクライナの存亡に
 関わる話に参加できないなんて。
 私たちウクライナも交渉に参加し、
 ウクライナ側の条件を
 大切にしてほしい。
 1日でも早く終わるように願っていますが
 どういう条件で終わるかが
 非常に大事です。
 ただ戦争が終わるのではなく、
 2度と(戦争が)
 繰り返されない安全保障を求めています。
 停戦になっても、
 戦争がまた始まる
 可能性があると思います」


 

いま国際社会に訴えたいことを
           尋ねると。

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「国家としてこれまで戦ってきたし、
 これからも戦います。
 私たちは祖国を残したくて
 抵抗しています。
 伝統を守り、団結することが
 良い将来に繋がると示したいです」

○櫻井
「1番の願いは何ですか?」

○元ウクライナ兵
 ミハイロさん(39)
「願い事は2つあります。
 1つは戦争が終わること
 もう1つは
 一緒に戦った仲間たちが
 自分の家族の元に戻ることです」

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