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  • キキコミ

#233 “誹謗中傷”リスク防ぐには? 新教材で「考える」

2025.02.10

○櫻井
続いては、藤井キャスターにも
一緒に考えてほしいこちらです。
 
この書き込み、
「ネットで発信しても大丈夫」
でしょうか?
 

 

【サッカー日本代表の
 試合を見ながら、
「シュート外しすぎだろ」】
と発信する
①家族へのメッセージ
②親友へのメッセージ
③仲が良い友だちへの
 グループメッセージ
④誰でも見られる
 匿名の掲示板
 
「大丈夫だろう」なら○
「悩む・条件付き」なら△
「マズいだろう」と思ったら×
でお答えください。
 
○藤井
まずサッカーって
そんなに点が入りませんからね。
「シュート外しすぎだろう」
っていうのは家族の中だけなら
いいですけれども
親友へのメッセージ以降は、
外にこのメッセージが流れたときに
誤解されるんじゃないかなという
懸念があるので
「家族」以外はバツですね。
 
○櫻井
「家族」と他では大きく分かれる。
ではこれが
【友だちが水着になっている写真を
 顔がわからないようにして】
発信する、ならどうでしょうか?
 

 
実はこちら、
2月10日から公開された
「誹謗中傷」などの、
「リスクの見積もり方を考える」
という教材の一部、なんですが、
中学生たちは
  どう考えたのでしょうか?
 
『2月4日
 LINEみらい財団×常葉大学
“SNSの誹謗中傷リスク”
 出張授業』

 

 
 
新宿区立西新宿中学校で行われた
「情報モラル」の特別授業。
 
さきほどの教材を使って、
生徒たちがそれぞれの考えを
話し合います。
 

 
○中学生
「『シュート外しすぎだろ』と
 発信するのは、親友がサッカー好き
 とかだったら、
 僕は送るべきじゃないと思います」
 
○中学生
「水着とかの写真は匿名の掲示板は、
 さすがに場所とか分かったら
 怖いので、出さない方が
 いいんじゃないかなと思います」
 
○中学生
「相手が仲良くても、
 色んなところに公開して
 しまうような人だったら、
 そこは人を選んで送ろうと思います」


○藤井
ですから、確実な正解が
あるわけではないけれども、
こういうことを
しっかり考えることが
大切なんですかね。
 
○櫻井
色々な意見が出ていましたね。
 
教材では、他にも
【芸能人のSNSの写真に
「写真加工しすぎだろ」】
といった投稿をしても
大丈夫かどうか、などもあり…
「これといった正解」は
藤井さんの言ったように、
ありませんよね。
 

 
実は、そこが「大事なポイント」
だということで、
この教材の開発に携わった
常葉大学の酒井准教授に伺いました。
 

 
○櫻井
「全体を通して、あれはダメ、
 これは安全というような形には
 なっていないと思いますが?」

 


 
○常葉大学・酒井郷平准教授
「ネットのコミュニケーションの
 正解は、なかなか
 これだというものは絞れないので
 まずはその中で考え続ける
 必要性ですとか
 そのなかで自分が考えた経験が
 これからのSNSの使い方にも
 生きてくるのかな
 というふうに考えています」
 


○櫻井
「今回、一番のポイントとしては、
 どのような所において作った?」
 
○常葉大学・酒井郷平准教授
「どうしてもネットは危険なもの、
 怖いものという印象があると
 思いますが、
 その危険性をゼロにすることは
 これから難しいと思っています」

 

 

○櫻井
「完全に切り離す、
 遠ざけるのではなくて、
 どのように付き合っていくかが
 今後重要になっていく
 ということですね?」
 
○常葉大学・酒井郷平准教授
「SNSを使わない、
 スマートフォンを使わない
 というのは難しいと思いますので、
 それらと上手に付き合っていく
 子どもたち、付き合っていける人
 というのを育てていくことは
 1つのポイントだと思っています」
「“誹謗中傷しない”ということは
 かなり色々な人たちが
 わかっていると思います。
 その中で表現の仕方や、
 自分の思い、
 考え方の伝え方を
 間違ってしまうと、
 誹謗中傷になりうる」
 
○櫻井
「本人としては
『誹謗中傷のつもりはなかった』
『ほんのちょっとした
“いじり”のつもりだった』
 というものが、
 結果として受け手の
 印象としては誹謗中傷で、
 大きく傷つけることに
 なってしまう、ということを
 なるべく防いでいこう
 ということですよね」

○常葉大学・酒井郷平准教授
「そうですね、そこはすごく
   重要な視点かと思います」
 

 
酒井さんらが開発した教材は
「加害者」だけでなく
「被害者」そして、
「周囲の人」たちからの視点で
誹謗中傷などのリスクを考える
内容になっています。

○中学生
「(文章を)入力したら
 一度見返すということは
 やはりしていくべきかな。
 口調とかしっかり見直した方が
 より相手に良いふうに
 受け取ってもらえるかなと思います」

 

 

○櫻井
酒井准教授は、
「子どもたちを通じて、
 大人も学ぶことができる」。
誹謗中傷を考える
コミュニケーションの
きっかけにしてほしいと
おっしゃっていました。

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