11月1日 矢島学

自称・アナウンス部防災報道課ダム管理係長として、遂に5年越しの自己目標を達成しました。休日の度に関東地方のダムを巡り、全てのダムカードを収集出来ました。ダムに興味の無い方にはサッパリ分からないかと思いますが、私が訪れた関東の80基以上のダムから厳選した『魅惑のダム10選・関東編』です。

 

◆茨城県・竜神ダム

ダム湖上空100mを渡る竜神大吊橋からの眺めは絶景。両岸に切り立つV字谷・竜神峡の紅葉も楽しめる。

 

◆栃木県・黒部ダム

1912年完成。黒四ダムより古い“元祖”黒部ダム。大正、昭和、平成、令和と続く悠久の歴史を感じる。

 

◆群馬県・矢木沢ダム

利根川最上流部に曲線を描く巨大なアーチ式ダム。点検放流時はダムマニアが“ダム汁”を浴びに集結。

 

◆群馬県・奈良俣ダム

堤高158m。岩を積み上げたロックフィルダム。すらりとした白亜の堤体は、優雅なドレス姿のよう。

 

◆群馬県・四万川ダム(添付写真2枚)

ヨーロッパの城壁を思わせる白い外観。“四万ブルー”と呼ばれる碧い湖水との神秘的なコントラスト。

 

◆埼玉県・下久保ダム

珍しいL字型ダム。豪雨時に同じ水系のダムが放流量を増やす中で自らは抑える“なべ底カット”という放流方式。ピンチに負担を引き受ける哲学に脱帽。

 

◆埼玉県・間瀬ダム

戦前の昭和12年完成。東日本最古の農業用重力式コンクリートダム。その風格に昭和レトロが漂う。

 

◆千葉県・片倉ダム

2001年完成の若々しさ。高さが異なる自然越流式の洪水吐には、書院造の“違い棚”の様な趣がある。

 

◆東京都・小河内ダム

完成から67年。高度経済成長を支え今も東京の水がめとして活躍。有効貯水量1億8540万㎥を誇る。

 

◆神奈川県・三保ダム

正式にはロックフィルだが右岸は重力式コンクリートダムのよう。ローラーゲート、ラジアルゲート、自由越流堤という3種の洪水吐が並ぶ珍しい配置。

 

これからも、ダムを知り、川を知り、災害から命を守る防災報道の向上に努めていきたい。