第8話
千加子ママ(佐津川愛美)が現実に戻ってきて一週間。満大(菊池風磨)は脚本を執筆しながら、このビルで唯一、“バベル”から帰って来れなかった健(髙地優吾)のことを考えていた。健を救えなかった時にできた手の傷は、未だに治る気配がない。
一方、最も古い3階のテナント「画廊 九朔」で出会った“大九朔”に唆され、満大の目の前で「ここにいる」と口にし、消えたカラス女(青野楓)。その目的は、“バベル”の中心部にある「タネ」を破壊し、この偽りの世界を消滅させること。しかし、彼女がたどり着いたのは、四方が見えない壁に囲まれた異空間。なんと、そこには同じように“バベル”に取り込まれたはずの健の姿が!「現実に戻るなら、一緒に連れてって!」と助けを求める健だが、カラス女でさえも現実への戻り方はわからないと言う。
ついに明かされていく“バベル”がつくられた理由、そして“九朔家”の秘密…。
はたして、健とカラス女は、現実に戻ることができるのか。
そして、現実世界で1人、脚本を書き続ける満大の夢は叶うのか。