現地レポート

7月5日 ブラジル2泊弾丸取材!!

2008.09.30

今年も行ってまいりました!南米のクラブ王者を決めるリベルタドーレスカップ決勝。私にとっては2年連続2度目の取材となります。ヨーロッパからはあのマンチェスター・ユナイテッドが出場。ライバルの南米がどのチームになるのか、世界中の注目が集まる決勝の地ブラジル―。今回は、解説の武田修宏さんとともにわずか2泊の弾丸取材となりました。ここでは、時間を追って取材の様子をお伝えしたいと思います。

【7月1日AM7:00 リオデジャネイロ空港到着】

離日から28時間かけてようやくブラジルに到着。休む間もなくすぐに出発し、マラカナン・スタジアムへ。世界中のサッカー選手の憧れの舞台、それが聖地マラカナンです。武田修宏さんも大感激!会場入口には王様ペレや神様ジーコなど王国の名選手の足型と、ブラジルがW杯優勝で手にしたカップ(当時はジュール・リメ杯)が展示されていました。

  

マラカナンは、ブラジルのスター選手たちが数々の名勝負を刻んだ伝説のピッチです。2014年ワールドカップの決勝戦の会場になると言われています。6年後に取材で再びここに来られますように...。

【7月1日PM3:00 フルミネンセ練習取材】

武田修宏さんが、親友ワシントンと再会しました。昨季は浦和で世界3位に輝いたワシントンは「優勝して日本に戻りたい」と熱く語ってくれました。また、フルミネンセのレナート監督は、かつてグレミオ(ブラジル)在籍中に第4回トヨタカップ優勝とMVPを獲得したスター選手。ハリウッドスターのようなオーラがありました。第1戦で2点のビハインドを負っていましたが、第2戦は9万のサポーターがチームを後押ししてくれるはず。

  

【7月2日PM12:00 試合当日 まずはビーチへ!?】

試合前の時間を生かして、リオ・デ・ジャネイロの撮影に行きました。あの有名なキリスト像があるコルコバードの丘を取材。そして、リオのビーチへ。きれいな海を見て長旅の疲れを癒しつつ、気持ちは試合モードに。

  

【7月2日PM5:00 マラカナンスタジアム】

まだ5時間前です…。夜10時のキックオフにもかかわらずスタジアム周辺は優勝を信じるフルミネンセのサポーターで埋め尽くされ大騒ぎでした。リポートを撮るのも決死の覚悟が必要!発炎筒をバックに撮影をしました。

7月2日PM9:40 日本への電話リポート試合前の花火などの演出は日本ではマネできないスゴさです。そんな中キックオフ前に、武田修宏さんが日本への生電話リポートをしました自分の声すら聞こえない中、何とか成功しました。

【7月2日PM10:00 試合開始】

いよいよキックオフ!第1戦で2点をリードしているリガ・デ・キトが、完全アウェーのマラカナンで先制するというまさかの展開。これで3点差以上が必要になったフルミネンセでしたが、ここからサッカー王国の意地を誇りを見せます。元仙台のチアゴ・ネーヴィスが3得点を決め、勝負をPK戦に持ち込みました。試合展開、会場の雰囲気とも最高でした。しかしこのあと私たちに悪夢のような出来事が!

【7月3日AM0:00 試合終了??】

表彰式を撮影するためには、試合終了前にピッチに降りなくてはいけません。PK戦が始まると、後ろ髪を引かれる思いで移動開始。実は昨年、試合が完全に終わるまで、ピッチに通じるドアは開けてもらえず、通路に閉じ込められてしまうということがありました。今年こそは!

やっぱり、試合終了の瞬間を目撃できず通路に閉じ込められてしまいました。ここまで来て歓喜の瞬間を見ることが出来ないなんて…(涙)

  

PK戦の様子を歓声で何とか察知し、ようやくOKをもらいピッチへ。ホームのフルミネンセにとっては、聖地マラカナンでのまさかの敗戦。ワシントンの姿は既にありませんでした。一方、エクアドル勢悲願の初優勝を成し遂げたリガ・デ・キトは、大喜びのウイニングラン!監督や選手に喜びの声を聞きました。この後、日本へ撮影した映像を伝送しなければなりません。遅い夕食(?)を終え、ホテルに戻ったのは朝の5時でした。

【7月3日PM4:00 出発!その前にジーコ取材】

ブラジルといえばジーコ! ということで、ジーコ元日本代表監督に今の日本代表について直撃しました。海外ロケは時間との戦い。撮れるものは積極的に取材に行きます。ジーコとの再会を喜んだのもつかのま、またまた日本へ伝送しなければ。そして、空港へ。

  

【7月3日PM11:30 リオ出発 ⇒ 7月5日PM1:00 帰国】

現地滞在は64時間、飛行機移動がアメリカ経由で計53時間でした...。

というわけで、熱気(と失望?)にあふれたリベルタドーレスカップ取材レポートをお届けしました。今年も会場では日の丸がふられ、サポーターから「ヨコハマ!」と声をかけられました。TOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップのホスト国、ホストブロードキャストとしての”誇りと責任”を改めて感じました。 ブラジル、アルゼンチンら強豪国を押しのけ12月に来日するのは、エクアドルの名門・リガ・デ・キト。南米代表の戦いぶりにぜひご注目下さい。

(ディレクター 佐々木聡史)