12月13日、パチューカ戦後ジョゼ監督会見
ジョゼ監督
事前の分析では、パチューカとの対戦ではスペースがなくなると予想していた。
攻撃面では苦労するもののカウンターが狙いやすいし、それで勝利に導けると思っていた。
前半は内容は良くなかったが、相手にチャンスを与えなかった。こちらのチャンスも
少なかったものの、ゴールに結びつけることが出来た。危険な対戦相手だから、
焦らないよう心がけ2−0で前半を終えることが出来た。
その前半だが、うちの選手のレベルは、これまでの試合に比べたら低いと言わざるを得ない。
選手のパフォーマンスに「らしさ」がなかった。たぶん、プレッシャーに負けていたのでは。
後半は特にマークに気をつけるよう指示した。
我々にとって、後半立ち上がり2分で失点するというのは、許されないこと。
セットプレーの場面では、直接ゴールを狙われる可能性を注意していたにもかからわず、
その通りになってしまった。あれで流れはパチューカに行ってしまった。
選手の体力も奪われることになった。
私が監督になってから、4失点したのは今回が2度目。パチューカが素晴らしいサッカーを
したのは確かだが、こちらがいつものパフォーマンスが出来なかったのだから、
負けたのは仕方がない。プレッシャーなどメンタル面に敗因があったのではないか。
Q.後半、ゴール出来なかったことについてどう思うか?GKアミルのプレーの評価は?
4失点は全てこちらのミスによるもの。3失点目は私もよく見えなかったが・・・。
いずれにしても、いつものレベルでサッカーが出来なかったということ。大きな問題は、
エジプト国内で物凄いプレッシャーをかけられた上で、この大会に参加しているということ。
絶対に優勝するんだとか、エジプトのサッカーをアピールするんだとか、メディアからのプレッシャー
があり、大きな責任を感じながらやって来た。私は、そうしたプレッシャーが選手の負担にならないよう
努力してきたつもりだが、選手たちは精神的にまだまだ未熟な部分があったのだろう。
大きな国際大会になるとプレッシャーに負けてしまう。
前半は2−0で勝っているのに、追い上げられると、中盤もディフェンスも、みんなパニックになる。
それは私に責任があると思う。サッカーはゴールを決めた方が勝つ。
4点を挙げたパチューカが勝つのは当然のこと。選手にも戦術にも大差はなかったが、
パチューカの方が安定していた。うちは「パチューカに勝てるのではないか」と舞い上がってしまったのが
焦りに、そして失点につながってしまった。最後まで守り切れなかったし、細かい問題も多々あった。
キャプテン DF シャディ
まずはパチューカのみなさんにおめでとうと言いたい。我々にとって、今日の試合は悲しい結果となってしまった。前半は勝っていたのに、最後まで守りきれなかったのが一番反省すべきこと。この結果は、選手1人1人の責任であるとしっかり受け止めたい。