出場チーム

12月18日、アルアハリ戦後ビドマー監督会見

「今大会を通して、本当に素晴らしい内容だったと思う。母国でサッカーを広め、そして世界の人々にアデレードの名をよく知ってもらうという意味でも良かったと思う。また来年ここに戻って来たいし、その次も、その次も連続して出場したいと思う。各大陸代表というさまざまなスタイルのチームと対戦することができた。異なるスタイルのチームとの対戦には慣れていないが、勝つことができて良かった。貴重な経験が出来、大きな意義のある大会となった。誇りを持ってオーストラリアに帰ろうと思う。選手たちにも、オーストラリアの他のクラブにも自信を与えたと思っている。アジアでは準優勝だったが、クラブワールドカップに出場出来て、本当に良かった。」

Q.アジアという舞台で、アデレードが達成したことには誇りを持つべきだが、今後どうなると思うか?

「とても素晴らしい事だと思う。決して簡単な道のりではなかったが、いろいろな意味を持っていた。インターナショナルレベルで勝つ事は、選手のモチベーション、クラブの認知度、サッカーがどんなに素晴らしいかを広めることにもつながると思う。」

Q.全体としては余裕があったように感じたが、最後まで守り切れると信じていた?

「最初の30分は、今大会で一番素晴らしいプレーが出来た。FWクリスチアーノのゴールも見事だった。2点目のチャンスもあった。しかしMFジエゴが交代せざるを得ず、リズムとダイナミックさが狂ってしまった。ボールを支配する事が出来なくなり、それが後半に影響したのでは。DFマレンもけがでいいプレーが出来ず交代したりと、難しい部分もあった。後半に少し工夫ができたら、もう1点入っていたと思う。」

Q.アルアハリは1点も入れることができなかったが?

「アルアハリは後半、良かったと思う。うちのGKガレコビッチも良かったし、DFオグネノブスキは強力なディフェンスを見せ、機能していた。今日は守備の面で特に頑張ったという事。このレベルでは、敵もかなり攻撃的になる。だから、固い守りで対処しなければならない。」

Q.若手のMFマリクやFWユーニスのプレーは良かったのでは?

「ユーニスはAリーグでも試合経験が少ないが、いいプレーをした。インターナショナルレベルだったと思う。MFサーキーズも非常に良かったし、DFアレマンも良かった。あまりフォーメーションを変えたくなかったが、出られない選手が多く少し変えざるを得なかった。少なくとも試合の半分はいいプレーができた。残念な事に、選手がけがをして、さらに交代した選手にはあまり経験がなく、試合の流れについていけなかった。そこは甘かったと思うので、これから修正していきたい。」

Q.日本に来て10日で3試合を行った。難かった事は?

「旅行代理店がいいので(笑)どこにも寄らずに直接日本に来た。それにアジアチャンピオンズリーグでも経験を積んでいる。アジアの時には、週の半ばに試合をして、戻って3日後にホームでまた試合をするという具合。距離が長い場合は問題もあるが、メディカルスタッフ、ドクター、フィジオセラピストが、コンディションが回復するように仕事をしてくれた。けが人に対しても、アドバイスをもらい綿密な連係が取れた。選手たちの疲れを出来るだけ取って元の状態に戻し、次の試合に備える。いつもメディカルスタッフには助けられている。」

Q.アルアハリのスタイルについてどう思うか?またオーストラリアとの違いは?

「大きく違うと思う。アルアハリには長く素晴らしい歴史があるが、うちはまだ5歳半だ。(設立5年)歴史の差はあるし、テクニック的にもフィジカル的にも異なる。アジアでプレーしているという点でも違う。アルアハリは見本となるチームだ。若いチームなので、早くあのレベルに達したいと思うし、いい目標だ。技術があり、身体能力も高く素晴らしいチーム。今日もうちの選手が、15分、20分、ボールタッチすることもできない時間帯があった。優れた戦術も持っていると思う。」