12月8日、アデレード来日会見
12月8日、アジア準優勝のアデレードが来日記者会見を行いました。出席者は、ビドマー監督とキャプテンのMFドッド。開幕戦で対戦するワイタケレに勝てば、アジアで敗れたガンバ大阪との再戦となりますが、その話題を封印。まずは、初戦のワイタケレ戦に集中したいと語りました。
チカレッロ団長
「アデレードは、まだ設立して5年の若いクラブ。にもかかわらず、クラブワールドカップに出場できることは、大変光栄なこと。2年に及ぶアジアでの活動、特にアジアチャンピオンズリーグなどを通して、アジアで貴重な経験を積むことができた。今回は、オーストラリア代表としてオーストラリアのサッカーがいかなるものかお見せしたい。しかもこの栄誉ある舞台でとなれば、とてもうれしいし、私自身とても楽しみにしている。」
MF ドッド
「団長と全く同じ気持ちだ。このような名のある大会に出場できてうれしい。クラブは大変な努力をして、長い道のりをこのステージまで勝ち上がった。オーストラリアを代表して出場することを誇りに思う。」
ビドマー監督
「2人に私の言いたいことを言われてしまった。非常に苦しい展開だ(笑)。繰り返しになってしまうが、この場に臨めることはとても栄誉あること。クラブとして初の大きな大会に出場でき、とても興奮している。それが、開幕戦であることも光栄だし、私も楽しみにしている。」
Q.オセアニア代表として、もしくはアジア代表として出場することの違いは?
「アジアで戦うことで、戦い方の内容が変わってきたと思う。オセアニアよりアジアの方が質が高い、特にゲームの質が高い。長い間、その中に参加したことで、大きく成長したと思う。」
Q.ワイタケレの分析は?
「3、4週間前にワイタケレの試合を見た。プレースタイルはよく分かっている。残念ながらここ2,3週間は見れてないが十分だ。それを有効活用できると思う。」
Q.マンチェスター・ユナイテッドと戦う気持ちはあるか?
「どんなチームだって、マンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブと対戦したいと夢見ている。その一方で、現実も見なければいけない。地に足をつけて踏ん張り、着実にステップを踏まないとチャンスは来ない。今は木曜のワイタケレ戦にフォーカスを合わせている。厳しい試合になるのでメンタル的にも準備を整え戦っていきたい。一歩一歩、着実に試合を進めていくのが一番大切な事。運が良ければ、マンチェスターUとも対戦できるかもね!」
Q.ワイタケレに勝てば、次はガンバ大阪。3度目の正直?
「一つ言えるのは、ガンバ大阪は優れたチームであると言うこと。彼らの試合運びに敬意を表したい。また対戦できれば素晴らしいことで、皆さんも喜んでくれるだろう。しかし、今はワイタケレ戦に集中したいので、ガンバ大阪については、木曜日の試合後に聞いてほしい。」
Q.チームの雰囲気は?アデレードの強さとは?
MF ドッド
「また日本に戻ってこれて良かったと思う。前回のガンバ大阪戦は良い結果を出せなかった。しかしそれは過去。今は、この大会に気持ちを切り替えている。まだ日本に到着して24時間たっていないが、練習も始まるし、チームメートのみんなが試合を楽しみにしている。この大会に出場することも、チームにとっては大きな偉業。週末の国内リーグでも勝って来たので、自信もついた。その自信を持って木曜には、いいパフォーマンスを見せたい。」
Q.ガンバ大阪戦に向けて対策は?
MF ドッド
「ガンバ大阪との試合を楽しみにしている・・・と言えればうれしいけど。まずはその前に、タフなゲームがある。ワイタケレ戦に集中しなければならない。ガンバ大阪のことを考えるのはあまり良くないので、今は忘れたい。試合が始まれば、ゴールを決めるつもり。練習を重ねて、そういう方向に持っていければと思う。」
Q.ケガ人情報は?
ビドマー監督
「来日した選手には、ケガした選手はいない。DFカッシオとオグネノブスキが風邪を引いてしまったようだ。それが唯一の心配。」
Q.万が一、ワイタケレ戦に負けたらオーストラリアの恥では?
ビドマー監督
「我々は、どんな試合も勝つつもりで試合に臨んでいる。選手は勝利のために努力をしているわけで、その努力に疑問の余地はない。それに、勝てる立場にあると思っている。国内のリーグ戦でいい結果を出しているし、選手もフレッシュな状態だから、勝てるつもりでいる。」
Q.ワイタケレの印象は?また、勝利の鍵は?
ビドマー監督
「ドッドがゴールを決めることだ。言ったよ!(と横のドッドを見る。場内爆笑)難しい試合になると思う。ワイタケレは、昨年も今大会に出場しているという経験があり、その点は有利だ。我々は初出場なので、何を期待するのか、何が起こるのか分からない状態だ。ワイタケレの監督は2、3週間前に、「五分五分の勝負」と言っていたそうが、全く同感だ。サッカーは常にフィフティフィフティ。楽な試合など存在しない。」
チカレッロ団長
「私は選手、監督、スタッフを信じている。オーストラリアのサッカーをこの日本で披露して行きたい。最後になるが、日本そして東京の温かなもてなし、主催者であるFIFA(国際サッカー連盟)、大会組織委員会など関係者の皆様にとても感謝を述べたい。できれば(決勝までの)2週間、最高のプレーをお見せ出来ればと思っている。」