日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員 石澤 顕、以下日本テレビ)で放送している「所さんの目がテン!」<登山鉄道の科学>(2022年3月13日放送回)が、この度第64回科学技術映像祭の「科学技術館館長賞」を受賞いたしました。科学技術映像祭は、優れた科学技術映像を選奨することを目的として毎年開催されております。

2023年4月21日(金)科学技術館サイエンスホールにて、
野依良治科学技術館館長(左)と似鳥利行プロデューサー(右)

 <登山鉄道の科学>は、鉄道が最も苦手とする勾配を克服する「登山鉄道」に使われる技術に迫る内容で、箱根登山鉄道と大井川鐵道井川線の両者は、いかにして勾配を克服したのか、そこに秘められた鉄道に関わる方の知恵や工夫を明らかにしました。

■受賞者のコメント コンテンツ制作局 プロデューサー 似鳥利行
 この度は日本で最も権威ある科学技術の映像祭において、科学技術館館長賞という大変栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。取材にご協力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 科学技術館館長で、ノーベル賞受賞者である野依良治先生からは、「先人の鉄道マンの知恵とあくなき工夫を大人から子供まで理解できる作品」との評価をいただき、番組自体についても、「所さんのユーモアを交えて、科学技術の仕組みをわかりやすく教えてくれる番組で、子供たちが科学に興味を持つきっかけとなる。長く続けていただきたい」とのお言葉をいただきました。
 鉄の線路で重い車両を運ぶ鉄道は、勾配を最大の弱点としています。鉄道マンたちは、登山鉄道特有の歯車状のレールや、強力なモーター、特殊なブレーキなど様々な技術によって、安全に坂を上り下りできるよう工夫を重ねてきました。山や河川の多い日本で鉄道網を張り巡らせるために、課題を克服してきた先人の苦労がしのばれます。番組では他にも「鉄道橋」、「カーブ」、「新幹線」と様々な角度から鉄道にスポットを当ててきましたが、演出を担当するCNインターボイス勝河泰知ディレクターの丁寧な取材力と、日本テレビきっての鉄道好き、藤田大介アナウンサーの鉄道への情熱と広い鉄道人脈に頼るところが大きいことを申し添えておきます。
 日常生活に溶け込み、当たり前のように存在する技術に対して、ありがたみを感じにくくなっている現在。これからも私たちは様々な企画を通して、そこに秘められた技術や苦労を明らかにすることにより、科学の発展に寄与するような番組作りを目指してまいります。

■「所さんの目がテン!」その他の受賞歴について
・<かがくの里>環境省・グッドライフアワード実行委員会特別賞(2020・2021・2022年)
・科学放送賞(高柳賞)科学放送奨励賞(1990・1995年)
・厚生省中央福祉審議会特別推薦文化財に認定(1994年)
・全日本テレビ番組制作社連盟(ATP)優秀番組賞(1990年)

■公式ホームページ
http://www.ntv.co.jp/megaten/

 

 

 

以上
日本テレビ放送網株式会社 社長室 広報部