ママモコモ子育てブログ
2015.09.09
くま(事業局)
今年も、夏休み最後の日曜日は、家族全員で小2の次男の宿題を
手伝うはめになりました。
特に、中2のお兄ちゃんは自分の宿題を終わらせて、
予定を空けてスタンバイという優しさ。
今年も献身的に手伝ってくれました。
特別支援学級に通っている中2のお兄ちゃんは、
自閉症と中度の知的障がいがあります。
お兄ちゃんが5才の時、次男は生まれました。
生まれたての次男をおっかなびっくり抱っこし、
パパとふたりで病院の新生児室のガラスにへばりついて何時間も眺め、
新生児の時から今まで、年の離れた弟を、宝物のように、
大切に見守ってきました。
ふたりは本当に仲が良く、協力してイタズラや悪巧みをしながら
育ちました。
そんな中で、私は、中度の知的障がいのお兄ちゃんのことを、
勉強などで弟が追い越したとき、ふたりの関係がどうなるか
心配していました。
ゆっくり進むお兄ちゃんに、次男や同級生が追いつくのは時間の問題。
友達が理解しないときなどにふたりはどう対処するのかとドキドキでした。
でも、私たちが思うほど彼らは弱くありませんでした。
ふたりの関係は少しずつ変化しましたが、絆は消えませんでした。
この夏も、まだ上手く自転車に乗れない次男の横を、陸上部のお兄ちゃんが
守るように伴走する姿がみられました。
転んだら助け起こし、自転車を起こし、励ましながら。
そして寡黙なお兄ちゃんを代弁して口から生まれたような次男はスポークスマン役を
保育園時代から続けています。
現在小2の次男は、保育園時代から、友達に対して全く躊躇せず、堂々と
「この人僕の兄ちゃん」と紹介し、怪訝な顔や答えにくい質問にも堂々と対応し、
当然という顔で人の輪の中に受け入れさせてしまいます。
次男はママにこっそり教えてくれました。
「僕自身が堂々としていればなんとかなるもんだって」
この静かな度胸と覚悟から、私は多くを学びました。
こんなに度胸のある次男ですが、夏休みの最後の日曜日に宿題が仕上がり、
安堵のあまり泣いてしまいました。
お兄ちゃんは静かにニコニコと「頑張った頑張った」と、
パパやママと一緒に、泣き虫の次男の背中をトントンしていました。
新学期、自分の支度はとっとと終えて、「早くしろー!」と
次男をせかすお兄ちゃん。
勉強では抜いてしまっても、いじめっ子を撃退するのは自分でも、
そんなお兄ちゃんに甘えて、満更でもない次男。
兄弟っていいなとほっこりしました。