「暑さ」「感染」2つの対策するために感染例を知る
8月に入り各地で厳しい暑さとなっており、熱中症とコロナどちらにも対策が求められる中、様々な感染ケースが報告されています。
■暑さと感染続く
10日、東京の最高気温は35.2℃。今年2回目の猛暑日となりました。 東京消防庁の管内では、熱中症疑いでの救急搬送が午後3時までに67件ありました。うち1人、40代の男性が重症です。
新型コロナ対策でマスクをしているため、余計に暑いです。外で人と2メートル以上離れていて会話をしないときは、マスクは外してください。また、室内でも熱中症になるため、警戒してください。
10日、東京で新たに197人の感染が確認され、2週間ぶりに200人を下回りました。年代別で見ると、20~30代が約56%、40~50代が約28%と、40~50代が増えてきている印象です。重症者は24人で、9日より1人多い状況です。
■お盆本格化で変わる「人の流れ」
お盆シーズンも始まりましたが、東京では旅行や帰省を控えるよう呼びかけられています。 10日の浅草の様子を見てみると、結構人がいるかなという感じはします。
8日・9日の浅草の人出は、1週間前の8月1日・2日と比べて-2.4%。このうち、都内から来た人の割合は87.5%。ほとんどが都内の人で、他県からの観光客は少ないです。
その他の観光地の8日・9日の人出をみていきます。
お台場の人出は8月1日・2日と比べて+18.2%。都内からの人が70.1%です。
一方、神奈川県の箱根の人出は8月1日・2日と比べて+15.9%。都内からの人は18.7%ということで、東京の人は近場で過ごしている印象です。
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、8月1日・2日と比べて-5.1%と減っています。都内から来た人の割合は1.2%、大阪の人が57.1%となっています。
■夏の過ごし方で様々な感染事例も
今年は特別な夏休みとなっていますが、家族で一緒に過ごす時間が増えるため、東京都は家庭内での感染が増えることに注意を呼びかけています。
実際、8日には4人家族のうち3人が感染するという事例がありました。東京では感染経路として家庭内感染が最も多い傾向が続いていますが、家族はまとまって感染する事例が多いということで、とにかく持ち込まないことが大事です。
さらに、夏休みになり、このような事例もでてきました。 別居する祖父から、娘と孫2人に感染したという事例。 20代男性が夏休みで自宅に泊まりに来た友人から感染した事例。 また、別の20代男性は友人と恋人とドライブをして感染したという事例がありました。 感染理由について東京都は、暑くなるためエアコンがよく効くように車の窓を閉めてしまうからではないか、としています。
つまり、「車の中はリスクがある場所と認識してほしい」と東京都は言っています。 ドライブ中も換気は重要です。換気の仕方として、最低2つの窓を対角線上に開けて空気の流れを作るのがポイントだということです。
お盆休みに感染が広がらないよう、あらゆるシーンで行動に注意をしないといけません。
■数十人規模も…全国で起きるクラスター
9日に全国で確認された新たな感染者は1444人。累計で約4万9000人でした。 石川、島根、山口、沖縄で過去最多となっています。 島根県では松江市の高校でクラスターが発生しました。
松江市は、島根県としては過去最多の91人となりましたが、このうち88人が松江市の立正大淞南高校のサッカー部員と、教員でした。残る3人は、仕事でこの高校の寮に出入りしていてすでに感染が確認されていた70代男性の同居人だということです。
石川県でも新たなクラスターがあります。 7月30日に県内の飲食店で行われたカラオケ大会の関係者の感染が、9日までに26人確認されています。そのうち、参加者と接触のあった小松市に住む80代の男性が8日に亡くなりました。
今年のお盆は、地方に離れて暮らす家族のもとへ帰省すべきかどうか迷ったことと思います。専門家によると、一番感染リスクが高いのが食事だということで、大人数での食事を避けないといけません。また、高齢者や基礎疾患がある人に感染すると重症化のリスクが高まるため、とにかく高齢者の感染リスクを下げるよう、感染対策を徹底しましょう。
2020年8月10日 16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より
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