コロナと支援 どこまで進んだ?経済対策
事業者や国民に向けて行われている経済支援。この経済支援、実際にはどのくらい届いているんでしょう?小栗泉解説委員が解説します。
■経済対策の進捗を整理すると…
・「持続化給付金」:申請された2/3にあたる約120万件
・雇用調整助成金:申請が13万8千件あり、このうち約55%にあたる約7万6千件
・一人10万円の「特別定額給付金」:総世帯数の約28%の世帯で給付
早く100%にして欲しい10万円だが、経営者としての立場もある辻 愛沙子さんはどう見るのか?
■苦しい時期に手元に来ない…政府と国民のタイムラグ
クリエイティブディレクター・辻 愛沙子「どの給付金もまだまだ時間がかかっている印象だったので、持続化給付金(の給付)が2/3というのは結構意外でした。
最近は例えばアパレルだったりとか、化粧品を扱っている会社のお話を聞くことも多いんですけど、中国や韓国の生産ももう動き始めているみたいです。
周りの経営者たちも本当に困っていたときにお金が届かなかったので、給付金ありきで計画を組むというよりかは、例えば新しい事業形態を始めてみたりとか、今できることを自分たちで何とかしていかなければいけないな、ともがきながら頑張っているような状態です。」
こうした政策は、安倍首相自ら「スピードがきわめて重要だ」と強調していた政策なのですが、中小企業が一番苦しかった4月・5月にはお金が十分には手元に届かずに、すでに緊急事態宣言も解除されました。
このタイムラグ、国民のニーズやもっと言えば政府の目論見にも合っていないミスマッチに国民の不満や不安が広がっているんだと思います。
有働 由美子「第2波、第3波に備えて、出来るところはどんどん改善していって欲しいと思います」
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