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厳しさ続く夜の街 閉店するにも160万かかるガールズバー

2020.05.26 公開

休業で売り上げが激減する夜の街を取材しました(※5月25日時点の情報に基づく)。

■月3000万円がゼロに 銀座のクラブ

再開のめどが立たない”接待を伴う”銀座のクラブ。 

銀座クラブ稲葉のオーナー白坂亜紀さんはこう話します。   

  白坂さん「いつもはぱーっと胡蝶蘭が並んでいるんですけど、今日はこの通り、殺風景です」 

銀座で4店舗を経営する白坂さん。一時は、月3000万円あった売り上げも、この数ヶ月はゼロ。先月、1つの店を閉じる決断をしました。  

白坂さん「家賃だけで(4店舗合わせて)250万円。あとは社員・スタッフの補償もありますので、月500万円は超えていますね。続けるにしても苦しい、辞めるにしても苦しい…何にしても苦しい状況です。いよいよ来月は (銀座で)廃業ラッシュになってくる」 

■閉店するにも費用がかかるガールズバー

東京・北区にある十条ガールズバーLuceも、2月頃から売り上げが激減。 

月20万円の家賃は大きな負担となり、閉店を検討しているのですが、店長が見せてくれたテナント契約についての書類には違約金の文字が…。

満期の前に解約した場合、160万円を「違約金」として支払うという契約を結んでいました。

さらに店長は次のように話します。

店長「元通りにしてくれと言われた場合は、原状回復金として、またお金がかかってしまうのかなと思います」

■家賃が入らないビルオーナーは…

ビルのオーナー側も対策を取り始めました。 

東京・千代田区にある飲食店が3店舗入るビルのオーナーは…

オーナー「使わないとしても基本料金はあるわけですから、もし(入居者が)入らないと僕のほうで全部払わなくてはいけない」

もし店が立ち退くと、家賃収入がなくなるだけでなく、電気代など維持費も担うことに。 そこで、家賃を半額に引き下げることにしたといいます。

「抜けられると、(収入が)ゼロになりますから。ゼロが何ヶ月続くのかと考えた時に、半額であってもなんとかなるんじゃないかと。生きていくために、お互い協力し合って、努力し合っていく」

■ 退去テナントをマッチング

そして、新たなサービスも。退去NAVIは、退去したテナントの内装などをそのまま引き継ぎたい借り主とマッチングするというサービスです。

退去NAVIを運営するアクトプロの新谷学社長はこう話します。 

新谷社長「2月末の時点で(登録が)600社くらいだったのが、5月のこの時点で1700社まで増えています」 

店が消えていく「夜の街」。全面解除を受けても、厳しい状況は続きます。

※2020年5月25日放送『 news zero』より

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