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#188 「闇バイト」背景に・・・「トクリュウ」を壊滅せよ

2023.11.20

「トクリュウを壊滅せよ」
何のことかと思われた方も
多いと思いますが…
まずはこちら。

学生が多く行き交うJR御茶ノ水駅前で
チラシ配りをしていたのは
警視庁の警察官やボランティアたちです。


         
横断幕には「禁止」を意味する
「#BAN闇バイト」。
若者などが闇バイトに手を染めないよう
呼びかけていたんです。


 
1月に東京・狛江市で
90歳の女性が亡くなった強盗事件など
闇バイトで集められた若者らが
実行役とされる強盗事件が
ことし相次ぎました。

「闇バイト」は
バイトとは名ばかりの、犯罪です。
なぜ、どのように若者が
「闇バイト」に応募してしまうのか?

その入り口が10代と20代で
少し違うこともわかってきました。

まずは、10代では
友達や先輩など知人などからの紹介が
半数以上を占めているのに対し、
20代では半数以上が、
Xやインスタグラムなど
SNSから闇バイトに
応募してしまうといいます。

そのSNSなどで募集に使われる文言も
具体的にあげられていて、
「安全に稼げます」
「リスク無し」
「ホワイト案件」
「営業で地方へ出張する仕事」
「詐欺ではありません」

まずはこれらに応募しない、
させないが大事ですが、
同時に、全国の警察ではいま、
闇バイトを“募集する側”を
壊滅しようと力を入れています。

先ほどの狛江市の事件をはじめ、
複数の強盗事件を指示したとされる
いわゆる「ルフィ」グループなど、
闇バイトなどで
実行役を募集する犯罪グループを
警察庁は、「トクリュウ」
「匿名・流動型犯罪グループ」
        と名付けました。

匿名、つまり自分たちで
グループ名を名乗っていないことで
指示役を特定しづらい。
またメンバーの流動性が高く、
実行役を使い捨てにしているといった
特徴があるといいます。

その「トクリュウ」の捜査のため
全国の警察ではいま、
捜査部門同士や
県警同士の縦割りを排除。
有力な情報には
最大100万円が支払われる
通報制度の対象に
「トクリュウ」を追加するなどして
壊滅に取り組んでいます。

もしSNSなどで
怪しいバイトの募集を見つけたら
けっして応募せずに、
警察庁が委託する
「インターネット・ホットラインセンター」に
通報することで壊滅の手助けもできます。

 

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