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#199 ボランティア新拠点 奥能登ベースキャンプとは?

2024.02.26

能登半島地震の被災地で
ボランティアの活動時間が
大幅に増えることになります。
まずは、こちら。

石川県穴水町で26日から
受け入れが始まった
「奥能登ベースキャンプ」
ボランティアのための
       宿泊拠点です。

廃校になった旧穴水町立
向洋中学校の
     体育館にテントを張り、
この日はおよそ40人の
ボランティアが宿泊しました。

実は、これまで石川県が
派遣するボランティアは
  すべて「日帰り」でした。

金沢駅に集合し、
バスで片道3~4時間かけて
往復するため、
現地での活動は4時間ほどに
     限られていました。


 

それが、穴水町に
ベースキャンプができたことで
「1泊2日型」のボランティアが
                       可能となりました。

1日目は朝、金沢を出発して
お昼から4時間ほど
夜はベースキャンプに宿泊し
2日目も朝から4時間ほどと、
活動時間はおよそ2倍に
    増えることになります。

さらに、午後からは別のチームが
4時間活動できるので、
現場の作業時間も倍になる、
ということなんです。

石川県では
7日間で315人の枠を設け、
事前登録したボランティアに
1泊2日型の募集をしたところ
応募開始から10分ほどで、
枠はすべて埋まった
       ということです。

そこで、私は東京から
ボランティアに参加し、
ベースキャンプに滞在した
尾崎啓郎さん(52)に
    お話を伺いました。

〇櫻井
「今日はどういった活動を?」

〇尾崎
「ブロック塀とかそういったものを、
 ゴミ捨ての仮置き場に
 軽トラで運ぶ作業。
 家の中の大きな
 タンスが倒れてしまっていて、
 今まで2、3人の男性が来たけど
 どうにもならなかったのを、
 6人で作業してようやく
 元に戻すことができました。
 ボランティアを求めるニーズって、
 千差万別なんだと思います」


〇尾崎
「正直言うと活動時間が
 ちょっと短かったので、
 もうちょっとできたなっていうのは
 あります。
 ただまあ、明日もありますんで。
 そういう意味では2日間、
 1泊2日で来るというのは、
(被災者とボランティア双方の)
 満足度が高くなるかなと思います」

26日現在、
奥能登ベースキャンプを
利用する際には注意点もあります。

営業中の飲食店や
      コンビニがないため
1日目の夕食と2日目の昼食は
準備(※1000円負担)されますが、
これと寝る場所以外は
  ほぼ「自己調達」が必要です。
県では寝袋や
2リットル程度の飲用水
モバイルバッテリーや
懐中電灯などの持参を
      お願いしています。
尾崎さんはこんな風に
      話していました。

〇櫻井
「気をつけなければいけない
 ポイントは?」

〇尾崎
「やっぱりゴミを出さない、
 トイレを使ったら使った後に
 すぐ掃除をするとか、
 やっぱり清潔さを保っていくことですね」

〇櫻井
「行政というよりは、
 ボランティアのみなさんが
 次に参加される方のために
 整えておくというか」

〇尾崎
「はい、一緒にいる間に、
 汚れが目立たないようにするとか、
 そういったことですね」

〇櫻井
「今後ボランティアに行きたい
 という方々にお伝えしたいことは?」

〇尾崎
「寝袋持って体育館に雑魚寝みたいな感じ
 なのかなと思ったんですけども、
 来てみたら1人1人の
 プライベートテントが
 体育館の中に設けられていて、
 非常にプライバシーも守られますし、
 安心していただいていいかな
 というふうに思っています」

石川県のボランティアに
事前登録した人は
      2月22日までに
約2万8千人に上っています。
一方で実際に活動できた人は
のべ約4000人です。

県では今後、
被災地のニーズにあわせて
ベースキャンプの受け入れを
増やしていくことが
    可能だということです。

ボランティア活動に
参加したいと思った方は
『石川県災害ボランティア情報』
のサイトから
事前登録していただければ
と思います。


 

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