• プライチ

#197 子供の居場所にも…被災地のインスタントハウス

2024.01.29

こちら避難所になっている
能登町の小学校の駐車場に
   置かれた、ドーム型の建物。


 

「インスタントハウス」と
       言われるものです。

いま被災地で
   役立てられているんですが、
 どのようなものか取材しました。

○櫻井
「こちらがインスタントハウス。
 やわらかくて暖かい
  かわいらしい雰囲気ですね。
  風も入ってこないから暖かい
     寒さは和らぎますね。
  どういった素材で
   作られているんですか?」
○ライフルアーキテック
 幸田 泰尚 代表
「非常にシンプルで
 2つの素材で作られています。
 外側はテント素材でテントの中に
 ウレタンの断熱材を吹き付けて
      壁を作っています」

無償で提供されている
  この会社のインスタントハウス、
1月29日現在、能登町と珠洲市で
    14棟導入されています。


 

名古屋工業大学の北川教授と
      共同開発したもので、
耐震性があって
      雪や風にも強いため、
「入ると暖かい」と
      好評なんだそうです。

事前に準備して
    被災地に持ち込むことで、
現地では、およそ1時間で
組み立てることが
       できるといいます。

○櫻井
「どういった使われ方を
     するんでしょうか?」
○ライフルアーキテック
 幸田 泰尚 代表
「いま避難所で
 1番課題になっているのは
         感染者の隔離。
もう1つは
      子供の居場所ですね。
通常だとグラウンドや図書室
  様々な居場所があるところが
 避難所に
    なってしまっているので
 この中で、お子さんが
     心置きなく遊んでいます。
避難場所は
     殺風景になってしまう。
 避難所のおばあちゃんたちが
          建った瞬間、
『かわいい』
『サーカスみたいだね』って
     明るくなっていただく。
 デザインの力も避難所の心理面の
  暖かさにもつながっています」

いま被災地に建てられているのは、
        こちらの2種類。
私が取材したタイプよりも
     もっと大きいサイズで
シングルベッドが4つ入る
    大きさのものもあります。

避難所となっている
 小学校の体育館や駐車場などに
        置かれています。

今後の使い方としては、
・現地に応援に来ている
     医療チームの診療室や、
・職員の打ち合わせ場所
・更衣室
 なども予定しているといいます。

また、こちらは
夜の能登町役場の様子なんですが、
床に寝ているのは
支援に来ている
DMAT・災害派遣医療チームや
       NPOの職員たち。

働きづめのなか、こうやって
  雑魚寝しているというんです。

そこでインスタントハウスを
仮眠スペースとして
        使用することも
町は検討しているということです。

実際、この会社には
各自治体から
   問い合わせが多くきていて
今後企業や団体からの寄付をうけ
さらに提供していきたい
         としています。

発災直後よりも
集団生活へのストレスや
感染症への懸念も
      高まっている一方で、
仮設住宅ができるまで、
     まだ時間がかかるのが
         今のフェーズ。
だからこそ、こうした空間が
      役立つと感じました。

こちらの記事もオススメ!