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#096 インフルエンザと"同時流行”は?

2021.09.20

ワクチンの「3回目の接種」いわゆるブースター接種は必要だと
9月17日、厚生労働省のワクチン分科会が判断しましたが、
アメリカではその際に「インフルエンザのワクチンも同時に接種してしまおう」
という研究が始まっています。

アメリカのモデルナ社は、新型コロナワクチンの追加接種と
季節性インフルエンザのワクチン接種を一度に行う
「混合ワクチン」を開発中であると発表しました。

またノババックス社も「混合ワクチン」の初期段階の臨床試験を始めています。
来年前半には予防効果などの詳しい結果がわかる見通しだということです。

1つのワクチンで複数のウイルスを予防するものはこれまでにもありましたが、
新型コロナウイルスに関しては成功すれば世界で初めてということです。

国内のインフルエンザの推計患者数をみると昨シーズンは大きく減っているのがわかります。

海外との人の行き来が少なくなって
みんながコロナの感染対策をしたからというのもあるんですが
それを差し引いても「去年は流行しなかった」こう結論づけられています。

では、今年は?

厚生労働省の専門家会議の脇田座長は
「去年、流行しなかったということはそれだけインフルエンザに対する免疫が落ちている」と話し
今年の流行に警戒を示しました。

また医師で、ワクチン分科会のメンバーでもある中野教授も、
「インフルエンザが年中流行している地域、
 たとえば東南アジアのベトナムやラオスをみてみると
 去年から今年にかけてインフルエンザウイルスは消えずに存在している。
 油断せずにインフルエンザワクチンを打てる人は打ってほしい」と話しています。

コロナのワクチンと接種する時期が重なってしまう人もいると思いますが、
「混合ワクチン」はいま開発中。
ワクチン分科会の判断では、現時点では別々に打つ必要がありますが
たとえばコロナワクチンを打ったあと
インフルエンザワクチンを打つまでには13日以上あける必要があるとしています。

専門家はインフルエンザワクチンについて
重症化しやすい高齢者や小さいお子さんなどは特に接種してほしいと話しています。

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