#035 教皇のメッセージ
2019.11.25
82歳と高齢ながらきょうも、精力的に日程をこなしているローマ教皇ですが、
今夜のプライチはこちら。
「教皇のメッセージに秘められた意味は」
ローマ教皇には大きな「2つの役割」があります。
キリスト教カトリックのトップ「13億人の宗教指導者」
もう一つは「スーパー外交官」
教皇にはカトリックの総本山がある「バチカン市国」の元首として、
国際問題の解決に飛び回る役割があります。
今回日本の被爆地で伝えた教皇のメッセージも、
この2つの役割に沿ったものとなりました。
11月24日に訪れた長崎ではスーパー外交官として
世界の指導者に「お願い」をしました。
「世界は手に負えない分裂の中にあります」
「軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣い」
「核兵器は、安全保障への脅威から私たちを守ってくれるものではない」
と互いに核を持ち合う「抑止力」による平和を否定、
相互の対話や尊重のみが平和を実現できるとしました
もう1つの被爆地・広島では宗教指導者として
「倫理」の大切さを説きました。
「核兵器の保有は、それ自体が倫理に反しています」
「思い出し、ともに歩み、守ること。この3つには平和となる道を切り開く力があります」
「破壊があふれた場所に、今とは違う歴史を描き、実現する希望があふれますように」
このように、教皇が核兵器の廃絶を強く訴える背景としては…
今回の教皇来日に込められた、「テーマ」があります。
プロテクトオールライフ
すべてのいのちを守るため
メッセージは、今の日本にあるいのちや平和の問題にも
向けられているんです。