#051 新型コロナ対策「年代別グルーピング」
今後、若い世代からの感染の広がりをどう食い止めるかが問題ですが、
東京都の医師会から、こんな呼びかけが行われました。
それが、「年代別グルーピング」です。
すべての人を3つの年代に分けて
それぞれに合った感染予防を考えていこうというものです。
・グループAは0歳から40代
・グループBは50歳から60代
・グループCは70歳以上です
7月13日の東京の感染者を見ると
Aが103人、Bが14人、Cが2人となります。
では、どうしてこの3つの年代なんでしょうか?
それは、重症化する割合が大きく違うからです。
5月時点の日本の感染者のデータによると
グループAの人の「重篤率」は1%未満。
重症化したり亡くなったりする人もいますが、
割合で見るとわずかにとどまっています。
それに対してグループBはおよそ4・6%。
グループC、70歳以上になると14・5%まで上がります。
現在の流行は若者が中心ですが、重症化や亡くなるリスクが高い。
上の世代にいかに「広げないか」が重要なんです。
そこで、ここからはその具体策なんですが、
グループAは「他の人にうつさない」
感染予防の基本(3密を避ける、手洗い、マスク)を心がけながら
なるべく同世代との接触を意識しましょう。
グループBは社会的に重要な働きをしている人も含まれていますが、
少しリスクが上がるため「自分が感染しない意識」も必要です。
テレワークなどを活用し、時間的空間的に距離を保った上での
社会活動をしてほしいということです。
グループCは「感染が大きなリスク」となる世代です。
他の世代の人たちとは距離を保ち十分な感染対策、逆隔離も検討してください。
逆隔離とは…感染していなくても、リスクが高い人や
その周囲の人が流行中は社会活動を控えることです。
中でもやはり、ポイントは若い世代がどんな行動を取るか、
なんですが、より具体的な注意点もあります。
新型コロナウイルスは、感染するとたとえ無症状でも
唾液に多くのウイルスがいることがわかってきています。
そのため3密の中でも特に密接、
さらにマスクを外して唾液が飛び交う状況が最も危険だということです。
飲み会などでアルコールが入ると、ついついこうした条件がそろいがちですよね。
どうしても飲み会に行くという場合は、
きちんとガイドラインを守っているお店、
東京都では「ステッカー」を出しているので1つの目安になります。
さらに、マスクを外したらおしゃべりを控える、
話すときはマスクをするなど私たち自身の心がけも大事になってきます。
年齢によってリスクが違うということを改めて意識して、
自分がうつらない、大切な人にうつさない、
「新しい日常」を考えていきたいですね。