#156 撃墜・・・ 中国 “偵察気球”ナゼ?
アメリカ軍によって
撃墜された中国の偵察気球。
日本でも非常に似た球体が
目撃されていました。
「“謎の気球”ナゼ飛ばす?」
アメリカ上空をおよそ1週間、
異例の長期間に渡って飛行した
中国の「偵察気球」。
アメリカメディアは
「スパイバルーン」と
報じていますが、
数年前には日本でもよく似た
モノが目撃されています。
2020年6月に
宮城県仙台市の上空などで
目撃された「謎の飛行物体」。
十字型の部品と
2基のプロペラが動いていて
ヘリコプターでも接触できない
高度3000メートル以上を
浮遊していたということです。
今回、撃墜された
中国の偵察気球は、
大きさがスクールバス2、3台分
おおよそ20~30メートル。
2020年に日本で目撃された
謎の白い球体と比べてみると…
どちらも
太陽光パネルのようなモノや
機材がぶら下がっているのも
見えます。
現代軍事戦略に詳しい
防衛研究所の高橋杉雄室長に
伺ったところ、
「大きさや形など
外見は非常に似ている。
エビデンスがないので
推測になるが、
今回と同じく、中国が
何らかの情報を収集していた
可能性はある」
と指摘しました。
また、人工衛星もあるのに
わざわざ気球を飛ばす理由に
ついて高橋室長に伺ったところ、
「気球」を飛ばす理由は
大きく3つあるといいます。
①不意打ち
→たとえば人工衛星だと
飛んでくる時刻が予測でき、
あらかじめ情報を隠せますが
気球だと不意打ち的に飛ばせる。
②滞空時間
→その場に
とどまることもできるので
じっくり偵察できる。
③接近可能
→衛星よりも地上に
近い場所を飛ぶため、
より精度の高い電波や画像の
情報を得ることができる、
ということなんです。
では、今度もし日本に来たら
どう対応するのでしょうか?
2月6日
磯﨑官房副長官から
「外国の気球でも、
我が国の許可なく上空に
侵入すれば領空侵犯となり
必要な場合には、
緊急発進(スクランブル)を
含めた措置を取ることは当然」
という発言がありました。
スクランブル、つまり
自衛隊の戦闘機を発進させて
しかるべき対応をとる
可能性を示した形です。