工房日誌

♯2 跳べ! 巨大カエル2010/05/30

太一の日本の景気を回復させたいという思いから完成させた、3mの発砲スチロールのボディー、ゴムの脚、お腹の分配装置、空気を送る為のポンプからなる「景気かいふくん」。
しかしその挑戦は、目標の5mの大ジャンプには届かず、崩れるような前のめりで1m17pのジャンプという情けない恰好で終わってしまった。
失敗原因を探ると、ポンプからのカエルの脚へ送られる空気が、量も強さも充分ではなかった。
そこで脚自体をもっと早く伸びきるようにするため、
脚の上部を1m切り、更に脚を蹴りだす瞬間に滑って逃げてしまう力を抑える為、傾斜10度の発射台を設置。
その結果、押し出す力が大幅にアップし、脚が膨らむ時間は1秒余りから、0.6秒台に短縮。
大ジャンプに欠かせないポンプは、今までの縦長ではなく、横長の大きなものに改良。
マット上に跳び降りる為の人数を増やし、空気を一気に早く送られるように、映画などの高い所から飛び降りるアクションシーンで使われるエアーマットを利用する。
舞台を屋外に変えて、千葉県富津市の採砂場所にて発射の準備。
マット全体は、鉄パイプの骨組で囲み、フタで押し込みやすくし、周りから大人数で一斉に飛び降りるシステムに。
新たなポンプと、脚、更に発射台をとりつけ3mのボディーで構える巨大カエル「景気かいふくんタイプB」の完成。
「景気かいふくん」の5m前方には、ブルーシートの池と目標地点のハスの葉。
そのハスの葉の上に子ガエルを置いておく。
前回協力してくれた職人の皆さんと、更なる協力者として、近くの作業事務所や作業現場の方々に協力してもらい、総勢30名に集まってもらい、総重量2tあまり。
この人数で一気にポンプに跳び降り、空気押し出す。
準備は全て整った!
太一の合図と共に男たちが一斉に飛び降りる!!
が、右脚の蹴りがわずかにズレ、板を充分に蹴られず、宙に浮いたボディーは上向きに。
風の影響も受け、伸び悩んだ距離は5mにわずかに届かず、4m50cm。
その原因は、太一の跳び降りるタイミングが早かったこと。
その為フタが傾き、他の29名のタイミングと同時にならず、マットの空気は、段階的に送られ、左右の脚を膨らませるのにズレを生んだ。
入念に飛び降りるタイミングを練習し、再度挑戦!
太一のカウントダウンで、男たちが再度飛び降りる!!
巨大カエル「景気かいふくん」が勢いよく子ガエルの元へ跳ぶ!!
跳んだ「景気かいふくん」は、ジャンプした後、ひっくりかえるように、子ガエルの元へ到達。
なんとか、親子再会を果たした。
華麗に宙を舞ったとは言い切れないが、ひっくりカエル、で、5m。
子供のもとへ、父カエルとなったので、なんとか、成功…か?
男たちの夢への挑戦は、これからもどんどん続く!!

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