12月13日、リガ・デ・キト来日会見
12月13日、昨日来日した南米王者のリガ・デ・キトが13日、来日記者会見を開きました。会見には、バウサ監督をはじめ、キャプテンのMFウルティア、GKセバージョス、FWのデルガドが出席。初出場となるこの大会への意気込みを語りました。
Q.初戦の対戦相手がパチューカに決まったが?
バウサ監督
「今日のアルアハリ対パチューカを見て、パチューカは勝利に値するチームだという印象。前半は2−0で負けていたのに、後半自分たちのリズムを取り戻し、立て直すことが出来たのは素晴らしい。対戦相手はパチューカに決まったが、どちらが来てもいいように2チームを想定して準備をした。ぜひ初戦を勝って、決勝まで行くつもりだ。」
Q.昨日来日したが、長旅の疲れは?また選手のモチベーションは?
MF ウルティア
「長いフライトだったので、正直言うと疲れている。時差も回復していないので、そういう面では少し大変かな。鍵となるのは、今夜しっかり眠れるかどうか。寝て、明日の練習にきちんと参加出来れば、慣れると思っている。目標は決勝に行くことなので、まず1試合勝たなければならない。ぜひ勝ちたい。」
Q.キトは、今季すでに2つのビッグタイトル(国内リーグとリベルタドーレスカップ優勝)を取ったが、他のタイトルも狙っているか?
GK セバージョス
「もちろん。自分たちはビッグタイトルが欲しい。一歩ずつ着実に進んでいかなければ、手に入れることはできない。まずは次のパチューカ戦に集中したい。いいプレーをするチームなので、簡単には勝たせてくれないはず。しかし、我々もとても集中してこの大会に合わせて来たので、ぜひ決勝に進みたい。」
Q.南米代表としての責任は?
FW デルガド
「南米代表として大きな責任を感じているので、その名に恥じないいいプレー、いい試合をしたい。ぜひ次の試合に勝って、決勝に行きたい。今は、リベルタドーレスカップ優勝の時と同じくらいで、本当に勝つんだというモチベーションで臨んでいる。しかし、この大会は手強いライバルばかり。そのために努力をして来たのだから、東京で素晴らしい試合をお見せしたい。そして、日本のサッカーファンには「夢をかなえることは出来る」ということの重要性をメッセージとして伝えたい。自分たちは目標に向かって、この1年努力をしてきた結果、ここに立つことが出来た。日本の子供たちにも私たちのように、夢をかなえることは重要だと認識してもらいたい。」
Q.この大会後、クラブを離れる監督にとってこの大会に勝つことは重要か?
バウサ監督
「私は数週間前にその重要な決心をしたのだが、その前に果たさなければならない仕事があると思っている。以前、選手たちとは最高峰のチームになろうと約束したのだ。それが、あと少しで手の届くところにある。最後のワンステップが足りないだけ。だから一丸となって、タイトルを獲得したいと思っている。選手との約束だからね。」
Q.メキシコの新聞のHPで、バウサ監督が「エジプトだったら簡単に勝てる」とコメントしたという記事を読んだが、そう思っているのか?
バウサ監督
「たぶん私の言ったニュアンスと違うものが載っていたのではないか。その場で話したのは、エジプトのチームを決して過小評価してはいけないということだった。誰もが、パチューカが勝つだろうと言っていたから、過小評価してはいけないと言った。アルアハリは、アフリカで6回も優勝した実力あるチームだと思っていたからだ。とは言っても、正直なところではパチューカを想定していた。過去の試合をいくつかVTRで見て、強いチームだという印象を持っている。今日の試合、前半はてこずっていたようなので、そこをもう少し細かく分析したいと思う。」
Q.初出場のリガ・デ・キトにとって、マンチェスター・ユナイテッドと対戦することの意味は?世界一のチャンスもあるが?
バウサ監督
「この大会に、エクアドルのチームとして初出場できることは非常に名誉なことで、心から満足している。これは、我々にとって大きなチャレンジの舞台。リガ・デ・キトのファンのみならず、エクアドルのファン、また南米を応援している人々の期待にも応えなければならない。マンチェスター・ユナイテッドと対戦する可能性についてだが、メディアの皆さんは先走り過ぎではないか。我々は次の試合に勝たなければ決勝には進めない。それはマンチェスター・ユナイテッドも同じ条件だ。優勝のためには、あと2ステップある。まずは初戦のパチューカに勝つこと。難しい展開になると思うが。世界一へチャレンジできること自体が名誉なこと。マンチェスター・ユナイテッドと戦うためには、まず初戦に勝たなければならないのだから、現時点では100%パチューカのことしか考えていない。」
Q.パチューカはメキシコのチームだが、リベルタドーレスカップで対戦するのとは違う?
バウサ監督
「実は自分たちは、リベルタドーレスカップ準決勝でクラブアメリカというメキシコのチームと当たっている。今回、メキシコのチームとこの大会で当たるということは、何か因縁があるのかもしれないね。とは言っても、別のチームでプレースタイルも違う。パチューカに照準を絞って、作戦を練る必要がある。」
Q.パチューカの印象は?今日の試合で目立った選手は?
バウサ監督
「パチューカには非常にいい選手がそろっていて、メサ監督がそれをよく生かしている。今日も前半は負けていたのに、立て直すためにいろいろな作戦を取ってバリエーションを持たせていた。そのバラエティーに富んだ内容が良い結果につながったのだと思う。本当にいいチームだ。良い選手だと思ったのは、マリオニ、アルバレス、ヒメネス。トップ下の選手が良いという印象を持った。」
Q.デルガドはメキシコで得点王にも輝いているが、パチューカではどの選手が良いと思うか?
デルガド
「自分はパチューカの選手をよく知っており、ある意味自分たちが少し有利かなと思う。強敵だが、個人的に知っている選手もいるので、特別なチームと対戦する感じがする。」
Q.歴史的にも統計的にも、エクアドルとメキシコではメキシコが優勢だが、今回は?キトの方が強いと言われているが?
バウサ監督
「有利かどうかは、簡単には言えない。そもそも、リベルタドーレスカップでうちが優勝すると思っていなかった人が多いのではないか。自分たちは初めて王者になったのに、今度は強いと言われるようになった。リベルタドーレスカップを勝つために、いろいろな問題や障害を一つ一つ克服して、今日ここに来た。だから、歴史とか統計がどうとかは、この場で言えることではない。ただ胸を張って言えるのは、うちの選手たちは勇気を持って、挑戦しようとする素晴らしいチームだということだ。」
Q.世界の舞台でプレーするにあたり、ベテランの存在は大きいのでは?チームの精神状態は?
MF ウルティア
「チームのキャプテンとして重責を感じている。なぜなら、リーダーとしてチームを引っ張っていかなければいけないからだ。チームにはベテランもいるし、キャリアをスタートしたばかりの若手もいる。キャリア途中の選手もいる。そうした選手をまとめて前進しなければならないのは、大きな責任があると自覚している。今大会ではただ単に試合を楽しむのではなく、チャンピオンになるという意気込みで、試合に臨むつもりだ。エクアドルの国民を代表してこの場にいるからだ。ぜひその責任を果たしたい。」
Q.日本のファンはリガ・デ・キトのどこを見ればいいか?
バウサ監督
「リガ・デ・キトは、グループとして素晴らしいと考えている。この1年間みんなで一生懸命頑張ってきた。だから、ここで特定の名前を挙げることは差し控えたい。一致団結してここまで来たのだから。選手たちはここまでとてもいいプレーをしてきたと思うし、団結心もあった。自分たちの欲っするものをきちんと認識し、それに向かって努力してきた。ライバルにとっても手強いチームになると言えるだろう。」