12月17日、パチューカ戦後バウサ監督会見
「今日の試合は予想通りだった。どちらも、とにかく勝つことを目指していたように思う。パチューカがボールを回していたので、そこをインターセプトしようとした。それが功を奏したと思う。そして自分たちがボールを奪って、相手のチャンスをつぶす。特に前半は成功したのでは。以前、試合で成功したプレーができて、とてもうれしい。場所や環境に関係なく、うちらしいプレーができて良かった。選手たちにも、素晴らしいプレーだったと声をかけたよ。」
Q.リベルタドーレスカップの頃と比べて、チームの状況は?
「この大会は強敵ばかりなので、実力以上の力を出せたと思っている。まず守備に力を入れ、カバーに務めた。ピッチの端から端までを使うのは、大変だがよく守れた。ボールを奪ったら、とにかく上がる。ボラーニョスをはじめ選手は全員素晴らしいプレーをしていたので、心配はしていなかった。守りをどう固めるか、そこに集中した。エクアドル国民にも伝えたい。これで、世界ナンバー2の1つになった。私の選手たちを本当に誇りに思う。」
Q.雨が降ったが、どう克服したか?今日は調子も良かったように見えたが?
「うちは調子はいつもいいチーム。南米王者になった後に、様々な問題があった。選手が深刻なけがをした事もあり、新しい選手を入れざるを得なかった。エクアドルでのプレーオフも良くなかったが、この大会に照準を合わせてやってきた。レアスコ、N.アラウーホ、カンポス、ウルティア、ナビア・・・。みんな、胸に期待を秘めて出場している。選手がピッチを出る前に、顔を上げて堂々と入場するように伝えた。今日は運も味方して勝つ事が出来た。」
Q.2点目のFKは、味方の選手がキッカーの前に立つトリックプレーだったが、練習していたのか?
「あれは4か月前から練習していたが、決められるかどうかはまだ分からなかった。これは大事な試合だったので、一生懸命練習して来た。シンプルなプレーだったが、GKの視線を妨ぐのが狙いだった。ゴールに結びついたので、良かったよ!」
Q.今日は前半で勝負がついた。マンチェスター・ユナイテッドに対しても、今日のような戦い方?
「こんなに早く勝敗がつくとは思わなかった。ハードで難しい試合になると思っていたので、秩序を保つようにと言った。パチューカは、とにかく攻撃的という分析だったので、こちらはスペースがあった時に攻撃しようと狙っていた。今日はわれわれに分があったように感じている。実際スペースがあいており、攻撃に転じやすかった。マイナスだったのは、ディフェンスラインがいつも違ったことだけだが、早い段階で勝敗がつくとは思っていなかった。筋肉疲労が残ってしまった選手が何人かいるが、試合まで3日あるので回復状況を見て判断したい。これで世界のベスト2になれた。本当に名誉なこと。これに満足せず、もっと上を目指したい。決勝に来るのはどちらかまだ分からないが、うちが世界一になるつもりだ。」
Q.先制点は偶然か?それとも最終ラインを狙う攻撃を心がけていたからか?
「パチューカのボランチ2人はとてもいい動きをする。そのゾーンにプレスをかけて、ボランチ2人を攻略、ボールを奪えば何とかなるのではと考えていた。最初のゴールは、ボールを奪ってからすぐ決まったね。とにかく中盤でボールを奪うことに専念した。実はかなり前から練習していたので、うまく機能したと思う。」
Q.守備面での重点は?
「まずは集中。パチューカのように、ボールをよく動かすチームに対しては、集中して守る事が大事だと指示した。残り15分では疲れてしまい、思ったようなプレーは出来なかったが、それまでの時間帯では、向こうの攻撃陣がGKと1対1になるような場面はほとんど見られなかった。選手の守備に対する集中が良かったのだと思う。」
Q.エクアドルのクラブとして初の決勝進出となるが?
「大きな責任を感じていた。リガ・デ・キトというクラブ、そしてエクアドルという国を代表するだけではなく、長い歴史を持つ南米の代表として出場することに責任を感じないわけがない。同時に、挑戦する価値のあるものとも思っていた。選手はこのような状況の中、よくやった。大きな舞台で試合が出来たことを誇りに思うし、素晴らしいチームを指揮できたことは、監督としてとても幸せなこと。うちにはスター選手はいないが、ピッチの上で全力を出せる素晴らしい選手ばかりなので、次の試合も全力を尽くしたい。」