作品紹介 WORKS
第2章
第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
16世紀、スペイン支配下にあったネーデルラントで反乱が起こり、オランダ独立戦争が始まります。南部ネーデルラント(フランドル地方)では、アントウェルペンが国際港湾都市として栄えましたが、フェリペ2世の支配を逃れようとした人々が、南部から北部へ続々と移住しました。そして17世紀には、アントウェルペンに代わる港として、北部ネーデルラント(後のオランダ)の都市アムステルダムが発展します。
こうして空前の経済的繁栄を謳歌した17世紀ネーデルラントは、美術においても「黄金時代」を迎えます。絵画を愛好する市民たちの家を飾る小ぶりの風俗画や風景画が制作された北部のオランダ派と、カトリック教会や国家のための華やかで大規模な作品を制作した南部のフランドル派に分かれ、美術史上に残る多くの傑作が生まれました。
第2章では、17世紀フランドル美術を代表する画家ルーベンス、ヴァン・ダイクのほか、オランダ美術の巨匠レンブラントやライスダールらによる22点の作品を紹介します。
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