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「かがくの里」11回目の大収穫祭で母屋の棟上げを祝う餅まき 母屋の完成は来春を予定【2024/11/17 所さんの目がテン!】

2024.12.02 公開

11回目となる毎年恒例、秋の「かがくの里」大収穫祭。11月17日(日)日本テレビ「所さんの目がテン!」では、秋の恵みを盛り込んだグルメや、メインイベント・母屋の棟上げを祝う餅まきの様子を紹介しました。

スーパーフードと秋の恵みを満喫

玉川大学 学術研究所 所長 小野正人教授が、隈研吾さんと所ジョージに食べてほしいスーパーフードとして持ってきたのはローヤルゼリー。ローヤルゼリーとは、女王蜂だけに生涯与えられるもの。人間にとっても健康に良いとされる栄養素が豊富で、健康食品として売られています。

小野先生は「ビタミン、ミネラル、アミノ酸、タンパク質、脂質、脂肪酸がかなり濃縮されたもの。栄養的にはかなり優れている」と話します。さらにハチミツとは異なるものだといいます。

ハチミツは、働きバチが集めた花の蜜を体の中の蜜胃に溜めたものが原料。花の蜜を巣で吐き出して溜めていき、それを口吻で吸ったり戻したりし、さらに羽根の羽ばたきで水分を蒸発させます。このとき、働きバチの唾液に含まれている酵素により、花の蜜はブドウ糖と果糖に分解されます。分解が進むと長期保存がきくハチミツになり、巣にいる働きバチや幼虫のエサになるのです。

一方ローヤルゼリーは花粉が原料。ハチが後脚にくっつけてきた花粉を内勤バチが食べ、体の中で消化し頭の唾液腺でタンパク質と脂肪酸を作り分け、それを混ぜて分泌するとローヤルゼリーになります。

ローヤルゼリーは、女王蜂が育つ王台という場所に貯められます。しかし、王台一つにつきセイヨウミツバチの場合わずか約200mg~300mg、ニホンミツバチの場合、さらに少ない約150mg~250mgしか入っていません。王台がたくさんできる春でも平均的な巣箱で約15kgのハチミツが蓄えられているのに対し、ローヤルゼリーは約1g程度です。

今回、小野先生が用意したのはセイヨウミツバチのローヤルゼリー。セイヨウミツバチは人工的にローヤルゼリーを作らせることが可能ですが、それでも一度に10g程度しか採取できない、とても贅沢なものです。

食べてみると隈さんは「乳製品みたい」との感想。「酸っぱさと脂肪が混じった感じ、すごい好き」と完食しました。

続いては収穫祭恒例・里の達人 西野茂さんの料理が登場。西野さんは「隈さんが前回おいしいと言うもんで、今回もぜひ食べてもらいたいと思って用意しました」と、イノシシの串焼きを用意してくれました。

今年2月、母屋を建てる場所を決めるためにかがくの里を訪れた隈さんに西野さんがごちそうしてくれたのがイノシシの串焼きでした。今回はさらにパワーアップ。ヨーグルト、りんご、里でとれたニンニク、ハチミツをブレンドしたタレに一晩つけたといいます。

さらに、収穫祭のたびに小屋の中の小屋を素敵に飾ってくれる地域の協力者・中野可奈子さんが、かがくの里でとれたつるくびカボチャのポタージュを作ってきてくれました。

収穫祭に集まってくれた先生方も迎え、みんな笑顔で、串焼き&ポタージュパーティー。収穫祭を手伝ってくれた地域の方々や、母屋建築の現場で頑張ってくれている大工さんたちにも大好評でした。

続いてはメインディッシュ。東洋大学 食環境科学部 食環境科学科 露久保美夏准教授による、里の恵み定食です。

栗おこわは、まずかがくの里のもち米に水を吸わせていきます。最初に水を吸わせるのが大事だそうで、露久保先生は「うるち米は炊く、もち米は蒸す。うるち米よりももち米の方が水を吸いやすい性質がある」といいます。うるち米がアミロースとアミロペクチンという2種類のデンプンでできているのに対し、もち米はアミロペクチンがほぼ100%。アミロペクチンは枝分かれ構造をしていて枝の間に水分を抱き込むため吸水率が高く、また、加熱によってより強い粘りが出るため蒸すとモチモチとした食感になるのです。

「このまま炊いたら吸えるは吸えるんですけど、上の方がどんどんお水がなくなってムラが出てきちゃう。なので吸えるだけ全部の水を吸わせて」と、水を吸わせていきます。かがくの里の栗は、5分ほど下茹でしてから皮を剥きます。これで下ごしらえは完了。

もち米は水を切って蒸し器に入れ、その上に栗を入れて蒸します。20分蒸したあと一度中を開けて、水を振っていきます。水につけただけでは足りないそうで、足りない分を上からかける「振り水」が大事だといいます。

布を持ち上げ、栗が崩れない程度に混ぜてさらに蒸すこと30分。栗おこわのできあがりです。

さらにナスとネギの味噌汁や、天ぷら。天ぷらはかがくの里で採れたてのパプリカ、ナス、カボチャ、さつまいも、エゴマ。そして焼きネギや、ナスとパプリカのピリ辛炒めも。炒めものに使った唐辛子も、かがくの里でとれたものです。

「すごいね、この近隣で全部採れたってね。すごくない?初めはこんなんじゃなかったよね」と試食した所。初期の収穫祭で振る舞っていたのは蒸し落花生や里芋のステーキといったシンプルな料理。この10年のレベルアップを感じます。

所は「毎回レベルが上がるじゃないですか。この次もあるでしょ?どこまで進化するんでしょうね。すごく楽しみ」とこれからのかがくの里に期待を寄せ、隈さんは「場所からとれてるというパワーがすごい。どこかから買ってきたんじゃなくて本当にこの場所からとれてるというのは人間の原点を感じました」と語りました。

上棟式で餅まき

収穫祭はいよいよフィナーレ。母屋プロジェクトの上棟式を行います。上棟式とは家の骨組みができ、屋根の上に棟木をあげる棟上げが無事終わったことを感謝し、今後の安全を祈願する儀式です。

棟上げは収穫祭の5日前に行われました。

クレーンで吊るした棟木は重さ約200kgにもなり、大工の棟梁・金澤さんがクレーンを操作し、大工さんたちがロープで微調整。8mの高さで巨大な丸太をほぞにピッタリはめるのは熟練の大工でも難しい作業。そして、見事成功しました。

上棟式では、散餅の儀とも呼ばれる、建物の上から集まった人に向かってお餅をまく習わしがあります。

今年5月にもち米を植え、6月には草取りをし、9月に稲刈りを行いました。上棟式に向けそのもち米で、地域の方にも協力してもらいながらまくお餅を用意。食紅で鮮やかに染めて赤いお餅を作り、翌日、乾燥させたお餅をみんなで袋に詰め、餅まき用の紅白餅の準備が完了しました。 

上棟式では母屋に五色が取り付けられ、母屋建築の関係者、レギュラーメンバーの先生方や収穫祭を手伝ってくださった方も集まってくれました。

まずは工事の安全とかがくの里の発展を願い、御幣に「かがくの里」の文字を書きます。

そして建築の記念として、棟木に取り付ける棟札には隈さんと所が揃ってサイン。それを大工さんが棟木に取り付けます。

隈さんと所が上に上がり、餅まき開始!餅の数はなんと400個。

感謝を込めたくさんのお餅をまき終え、「楽しかった。みんな餅持って帰って、家で話になるからね」と所。隈さんも「皆さんの力で棟が上がって、本当に感無量です」と感動の様子。母屋の完成は来年の春ごろの予定です。

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