#013 看護学生の悩み
話を聞いたのは
大阪の専門学校を卒業した泉谷朋さん
北海道の大学を卒業した市川穂乃歌さん
東京の大学を卒業した茂田美海さん
4月から看護師として病院に勤務します。
○櫻井
「例年と比べて何か過ごし方や
実習で違うことは?」
○茂田さん(東京)
「2週間の実習だったのが
1日だけになってしまった」
○泉谷さん(大阪)
「実習で患者さんに触れる
会話できる時間も15分と設定されていたり」
コロナの影響で
例年通りに実習が行えない中
増えたのが―
○泉谷さん(大阪)
「人形を使って練習をしました」
○櫻井
「人形というのは具体的に
どういったものを使うんですか?」
○泉谷さん(大阪)
「いま横に準備しているので
一度お見せしましょうか?」
「大阪狭山市に学校があるので
名字が狭山さんで下の名前が福太郎さん」
○櫻井
「実際のお声がけを想定しながら
名前を付けているってことですよね?」
○泉谷さん(大阪)
「そうですね」
「おはようございます狭山さん」
「息苦しいと聞いていたので
今から胸の音聞かせてもらっても
よろしいですか?」
○櫻井
「聴診器もあてるんだ あっ消毒してる…」
○泉谷さん(大阪)
「では大きく息すってください
とてもいい音でしたので
また何かあったとき
手元にナースコールを置いておきますので
また看護師をお呼びください」
○櫻井
「えぇ…すごい
市川さん茂田さんもこういった
人形を使ったカリキュラムは
ありましたか?」
○市川さん・茂田さん
「ありました」
しかし、市川さんはコロナの影響で
人形を使った実習も
オンライン上でやることが
多かったといいます
○市川さん(北海道)
「オンライン上で先生に対して
『こういうふうに動いてください』
って伝えて実際にやってもらったりする
ってことをやって
自分で実際にやってないので技術面で
ちゃんと身についているのかなって」
○櫻井
「いざ現場に行ったときの不安というのは
残りませんか?」
○泉谷さん(大阪)
「状態が変わっていく患者さんを
実際に援助するとなったら
どこまで自分がいまできるのか」
○茂田さん(東京)
「コロナ感染者の患者さんって
亡くなるときもご家族と会えなかったり
そういう面を何回も見るわけなので
最後に何かしてあげれたのかなとか
そういう気持ちにもなると思います」
○櫻井
「無力感というか」
○茂田さん(東京)
「はい そうですね」
○櫻井
「コロナ禍になって看護師じゃなくて
別の道にしようかなって
思った人はいないですか?」
○泉谷さん(大阪)
「そうは思わなかったですね」
○櫻井「へ~!」
○茂田さん「ならなかったです」
○市川さん「思わなかったです」
○茂田さん(東京)
「もともと誰かの役に立ちたい
という気持ちが結構強くて
(人に寄り添える)
素晴らしい仕事だなって思って
看護師になりたいという気持ちは
どんどん強くなっていきました」
○櫻井
「ご家族に心配された人とか
いなかったですか?」
○泉谷さん(大阪)
「なかったですね
むしろ親も医療従事者なので
心配あると思うけどそれよりも
背中を押してくれる存在ですね」
○市川さん(北海道)
「私も母が看護師なので
全然むしろ頑張っていこうね
みたいな感じですし
応援してくれていますね」
○櫻井
「これからみなさん
どんな看護師になっていきたいですか?」
○市川さん(北海道)
「退院後も継続して患者さんらしい生活が
送ることができるように
関わっていきたいなと思っています」
○茂田さん(東京)
「患者さん自身の思いを大切にして
その思いに寄り添える
一緒にいて安心できる
看護師になりたいと思っています」