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#222 ハマス大規模攻撃から1年…ガザ地区はいま

2024.10.07

ガザ地区での戦闘のきっかけとなった
イスラム組織ハマスの
大規模攻撃から7日で1年です。

私が話を聞いたのは
「国境なき医師団」の萩原健さん。

9月までガザ地区中部のデイルアルバラや
南部の主要都市ハンユニスで
人道支援活動にあたっていました。

見せてくれたのはガザ地区にある病院内の様子。

○萩原さん
「こちらに血があったりですね、
 空爆があって大量の負傷者が
 病院に担ぎ込まれてきたと」

病院に入りきらない患者もいるといいます。
この子どもは。

○萩原さん
「非常に栄養状態がよくないですね」

腕輪が赤いところまで締まるのは栄養失調の印。

○萩原さん
「これがまさにそれ(腕輪)なんですね」

○櫻井
「こんなに(腕)細いんですか」

食料や水、医療物資が足りない状態が
今も続いているといいます。

○櫻井
「実際、今のガザ地区はどういう状況でしょうか?」

○萩原さん
「人道地域というのは基本的に私たちは
 非戦闘地域と認識してるんですけれども、
 実際は昼夜(そこにも)空爆が行われています。
 ガザ地区の人たちっていうのは
 相当、もう疲れ切っていると」

イスラエル軍が空爆を行う際、
ガザ地区の人たちには
退避勧告が出されるといいますが…。

○萩原さん
「私がいた8月の時点で
 それこそ2週間の間に10回くらい
(退避勧告が)出るわけですね」

○櫻井
「そんなに頻繁に出るんですか」

○萩原さん
「退避要求が出てそこから退避して
 そしてそこからまた退避要求が出て…
 というのを繰り返している状態」

追い立てられるように居場所を変えざるをえず、
ついには…。

○萩原さん
「さらに密集して
退避する場所さえ見つからない状況ですね」

 

 

○櫻井
「実際にガザ地区ですごすなかで
 危険な状況は経験しましたか?」

○萩原さん
「ええ。
 それこそ100m、200mの距離で
 空爆があることはあります』
 

○櫻井さん
「そんなに近くでですか?」
 
○萩原さん
「100mといったらものすごい近いですね。
 ショック(衝撃)も、ものすごいありますね」

○櫻井
「医療物資も足りない、水も足りていない、
 この状況を変える手立ては考えられるんですか?」

○萩原さん
「ガザから外にでようとしてもできないわけですよね。
 そして昼夜、空爆が起きているという状況で
 解決できる方法というのは、ひとつ
 停戦しかないと思うんですよね。
 それ以外の方法というのは
 考えられないんじゃないかと」

○櫻井
「私たちが日本にいて、できることはありますか?」

○萩原さん
「そうですね。今このタイミングでも
 このようなことは起きているわけです。
 お願いしたいのは、ガザのことを忘れない。
 そういった人道危機がある状況というのが
 同じ世界で起きているということを
 忘れないでいただきたい」

 

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