2009年10月4日(日)/30分枠  25:20〜

ケータイゴリラの夢      遠い地球の叫び

制作=日本テレビ

今、日本の携帯電話やPHSは1億1千万台余り。しかし、買い換えに伴う古い機種の回収率はわずか20%余りだ。携帯電話の部品に数多く含まれているレアメタル(希少金属)は、そのほとんどを輸入に頼っている。アフリカのコンゴ民主共和国では鉱物資源の無秩序な採掘と取引のため、野生生物の住む森林が伐採され、コンゴだけに棲息する東ローランドゴリラなど野生動物が殺されているという。そんな実情を知った環境NGO団体「A SEED JAPAN」が「ケータイゴリラ」という活動を始めた。家庭で眠る携帯電話から鉱物資源を取り出し、売却して得た収益で絶滅危惧種であるゴリラを保護しようという運動だ。
ナレーター:永井一郎
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月11日(日)18:30〜
2009年10月11日(日)/30分枠  25:50〜

タイガとココアの贈りもの      障害がある双子のトラ

制作=札幌テレビ

足に障害をもちながら展示飼育されている兄弟トラが北海道にいる。釧路市動物園の人気者「タイガとココア」。“障害を持つ動物を展示して見世物にするのか!”そうした批判も覚悟の上で2頭の展示飼育に踏み切った。「動物園には(仮死状態で産まれた2頭の)命を助けた責任がある」園長や飼育員の嘘偽りのない挑戦は、全く意外な方向に転がり始めた。「餌代の足しになれば」と市民の手で始まった募金の総額はおよそ900万円。それをもとに、体に優しい芝生を敷き詰めた獣舎が完成。さらにタイガとココアのグッズ制作により、市内の障害者に雇用の機会が与えられた。懸命に生きる2頭のトラが育んだ「絆」を描く。
ナレーター:玉川紗己子
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月18日(日)18:30〜
2009年10月18日(日)/30分枠  24:50〜

もう一度 輝きたい      蜷川演劇に挑む83歳

制作=日本テレビ

今年、さいたま市にある「彩の国さいたま芸術劇場」で「アンドゥ家の一夜」と題する公演が行われた。演出は世界のニナガワ″と呼ばれる蜷川幸雄さん。演じるのは高齢者の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」。「高齢者にしかできない演劇の表現があるのではないか」という蜷川さんの提案で3年前に生まれた。今、平均年齢は70歳。メイド役に抜擢された最高齢・重本恵津子さん(83) は「戦争で十分にできなかった勉強をしたい」と28歳の時に上京。35歳で早稲田大学に合格。その後も結婚、出産、離婚と波乱の人生を歩んできた。そして80歳を過ぎた今、もう一つの夢を追う。健康の不安、記憶力の衰え…、世界のニナガワに挑む83歳を追った。
ナレーター:中里雅子
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
10月25日(日)18:30〜
2009年10月25日(日)/30分枠  24:50〜

書に刻み、句に託す      被爆者…終のすみかで

制作=広島テレビ

広島市の小高い山の上にある原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」。介護なしでは生活できなくなった被爆者100人が暮らしている。原爆で家族を失い、差別や偏見を受けた彼らにとって、老後を安心して暮らせる養護ホームの建設は悲願だった。しかし、ホームの中でも高齢化は進み、平均年齢は85歳。慰問に訪れる子供たちに64年前の体験を語れるのは100人中6人だけとなった。寝たきりや認知症の人、いまだに悲劇を語りたくない人…思いは複雑だ。外出もままならない被爆者に一服の清涼剤を運ぶのがボランティアだ。6年前から続く書道クラブ。そして、ホームで37年間発刊が続く俳句集「すみれ」。書と俳句からホームで暮らす被爆者たちの思いを探る。
ナレーター:小山茉美
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
11月1日(日)18:30〜
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