『法服の枷 〜沈黙を破った裁判官たち〜』(09/9/13放送)を制作した中京テレビ 笠井千晶ディレクターが、「第十回 石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 奨励賞【公共奉仕部門】」を受賞しました。
[ 番組概要 ]
「裁判所という大きな組織、その中で出世を重ねるには上司に気に入られなければならない。幾つかの事件では真実は消え、被告人は泣いた」これは36年前、初めて「自衛隊の憲法九条違反」を認定した福島重雄さん(78)の日記だ。判決後、再び裁判長の椅子に座ることはなく、小さな家庭裁判所で退官の日を迎えた。「最高裁の人事制裁だったのだろう」と振り返る。1人が年間300件もの裁判を抱えることもあるという現状。「裁判が効率化し、官僚化する裁判官たち。その多くが良心と保身との狭間で葛藤している」と語る元裁判官もいる。市民参加の「裁判員制度」が始まり、“開かれた”と盛んにアピールされる反面、依然、“閉鎖的”との印象が拭えない現実を検証する。
ナレーター:中里雅子 制作/中京テレビ 09/9/13放送
*「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を発掘し、顕彰することにより、社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的とした賞です。