2009年5月24日に放送した『塀の外で見つけた居場所 〜罪を犯した障害者たち〜』と、12月6日に放送した『ひだまり 〜今治大浜1丁目 6年の記録〜』が、第47回 ギャラクシー選奨をダブル受賞しました。
罪を犯した知的障害者たち。刑務所を出ても「帰る場所がない」「働く場所がない」…家族から見放され福祉の支援も十分に受けられず、生活に困って盗みや無銭飲食を重ねる者も少なくないという。長崎県雲仙市にある社会福祉法人「南高愛隣会」。障害を持つ元受刑者を、ここ30年の間に約90人受け入れてきた。彼らが地域社会の中で暮らせるよう「自立までの段階を踏んだ住まい」や「働く場」などを用意し自立を促す。無断欠勤などの問題行動があれば、再訓練を行って対応してきた。全国に先駆け長崎でスタートした「“累犯障害者”の社会復帰をめざす支援事業」を追った。
ナレーター:小山茉美 制作/長崎国際テレビ 09/5/24放送
愛媛県今治市大浜一丁目。全長わずか200メートル、車1台がぎりぎり通ることが出来る小さな路地に、一軒のお好み焼き店「昌万」がある。店主は桧垣瑞穂さん(62)。ミーコちゃんと呼ばれる女性だ。94歳のおしゃれな一人暮らしのおじいちゃんや、学校帰りの子供たち…。皆、ミーコちゃんの笑顔に会いにやってくる。<独居ゆえの別れ…><利便性という名の道路拡張…>そして<100年に1度といわれる不況…>小さな路地に肩寄せ生きるご近所さんたち。その日常の営みの向こうにある「人間のいとおしさ」「地域社会の今」を定点観測し続けた6年間、感動の記録。 *平成21年日本民間放送連盟賞 テレビ教養番組部門で最優秀を獲得した作品を再編集したものです。
ナレーター:小室 等 制作/南海放送 09/12/06放送