2013年8月4日(日)/30分枠  24:50〜

満州へ花嫁を送れ 女子拓務訓練所

制作=テレビ信州

長野県は戦前、旧満州(現中国東北部)に全国最多の約3万3000人を送り出した。日本の開拓移民政策によるものだ。さらに国は、地方自治体に対し“開拓移民の伴侶”として、若い女性も積極的に送り出すよう求めた。1940(昭和15)年、長野県は全国に先駆けて、今の塩尻市に「長野県立桔梗ヶ原女子拓務訓練所」、いわゆる「大陸の花嫁学校」を開設。翌年、訓練生は開拓団のひとつを訪問し4組が結ばれた。その1人、結婚当時18歳だった村松ミつめさん(90)は、希望を胸に渡った大陸でその後、子ども2人を飢えと疲労により亡くす。さらに、ソ連侵攻と敗戦の混乱の中での逃避行。奇跡的に再会した夫と、2人の子どもを連れ1953(昭和28)年に帰国した。終戦から68年…埋もれた戦時下の国策を掘り起こす。
ナレーター: 杉本るみ
=再放送= 8月11日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月11日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年8月11日(日)/30分枠  24:50〜

伝承者 あの日を知らない語り部たち

制作=広島テレビ

毎月、各地から広島の原爆資料館に通う人々がいる。高齢化が進む被爆者の体験を次世代に語り継ぐ取り組みに参加するためだ。広島市は彼らを「被爆体験伝承者」として、被爆者の代わりに原爆を語ることが出来る人材に育てようとしている。証言活動を続ける被爆者・梶本淑子さん(82)の「伝承者」を目指すのが、奈良県の大田孝由さん(65)。母親が被爆した被爆2世だが、偏見を避け、広島生まれということを隠して生きてきた。広島でも多くの人が、忘れたい、遠ざけたいとしてきた被爆という悲劇。戦後68年経った今、伝えたい、繋ぎたいと願う人々が集まり、新たな継承の形を模索している。「あの日を知らない世代が語り部になれるのか」葛藤の先に見えてきた原爆を語り伝えることの意味とは?
ナレーター:あおい洋一郎
=再放送= 8月18日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月18日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年8月18日(日)/30分枠  24:50〜

遥かなるマウンド 巨人軍 背番号019

制作=中京テレビ

2007年夏の甲子園、1人の高校球児が注目を集めた。愛工大名電・柴田章吾投手。小学生で全国制覇を成し遂げた天才野球少年は、中学3年の時、原因不明で治療法も見つかっていない難病「ベーチェット病」を発症。しかし、「甲子園に出て同じ病気の人に勇気を与えたい」という強い思いを持ち続け、高校3年の夏にその夢をかなえた。さらに明治大学を経て、2011年のドラフト会議で読売巨人軍から指名を受ける。だがそれは、3桁の背番号019に象徴される「育成選手」としての指名だった。契約は原則3年、年俸は240万円。いつクビを切られても不思議ではなく、支配下登録選手に昇格しない限り、一軍のマウンドには上がれない。一軍昇格はかなうのか?支配下登録の期限が7月下旬に迫っていた。
ナレーター:元村 悠
=再放送= 8月25日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月25日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年8月25日(日)/30分枠  24:50〜

土からのごほうび 合併にNO!と言った町

制作=福井放送

人口およそ3000人の福井県池田町。人口減少・少子高齢化・財政難…日本が直面する課題を凝縮したような町だ。それでも平成の大合併では「合併にNO!」を宣言。自立の道を貫くならば、と目をつけたのが郷土の「土」と「お年寄り」だ。150人のお年寄りが参加する無農薬野菜直売店は、年間売り上げ1億3千万円と、町の財政を支えるまでに成長。町と農家50軒が協力して作る「うららの米」も、今や立派な池田ブランドだ。行政も、独居老人が冬だけ入居できる「冬期高齢者住宅」を設けるなど、豪雪地帯の生活を支える。そんな元気な町に憧れ、広島から移住する若者も現れた…。全国各地から合併の弊害が聞こえてくる中、地に足をつけて生きる山里の人々の一年から、人口減少社会の“希望”を描く。
ナレーター:矢野泰子
=再放送= 9月1日(日)11:00〜「BS日テレ」/9月1日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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