2013年11月3日(日)/30分枠  24:50〜

3・11大震災 シリーズ 消せない放射能 〜65年後の警鐘〜

制作=札幌テレビ

福島第一原発事故の原因究明が一向に進まない中、早くも再稼働の動きが加速しようとしている。放射能による被害は、実態が明らかになるまでに長い時間を必要とするが、その一例が北の大地にある。ロシアでは、半世紀以上前に放射能災害が起きていた。高レベル放射性廃棄物を投棄した川の周辺では、手足の無い子供、膨れ上がった頭部、巨大なコブ…悪夢が世代を超えて猛威を振るっている。政府は汚染された川沿いの村を閉鎖、古い建物を取り壊して地中に埋め、放射能を封じ込めようとした。しかし、その努力を嘲笑うかのように、今もあちらこちらで強い放射線が測定される。収束への道程は、見えていない。原発回帰の状況下、放射能災害の現実を見つめる。
ナレーター:石原 良
=再放送= 11月10日(日)11:00〜「BS日テレ」/11月10日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年11月10日(日)/30分枠  24:59〜

消えたヤマの告発 三池CO大災害から50年

制作=福岡放送

「お互い年とったね…」清水栄子さん(83)は夫・正重さん(89)に静かに語りかけた。事故から50年。その多くを病院で過ごす元炭鉱マンだ。1963年11月9日、戦後最悪の労働災害といわれる爆発事故が起きた。福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがる三井三池炭鉱。死者458人、一酸化炭素中毒の患者は839人にのぼった。知能の低下、記憶障害、性格の変化といった後遺症。会社の責任を問う民事裁判に、労災病院の廃止問題。被災した炭鉱マンと家族は、常に闘いを強いられてきた。三池炭鉱はすでに閉山。事故の風化とも闘い続ける。弱い立場にしわ寄せがくる構図は、何も変わっていない―その訴えをのせた労働歌が、今も病室に響く。「闘いはここから 闘いは今から」
ナレーター:松吉ゆかり
=再放送= 11月17日(日)11:00〜「BS日テレ」/11月17日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年11月17日(日)/30分枠  24:50〜

ランプの山小屋 星空に近い100日間

制作=テレビ信州

北アルプスの稜線に建つ船窪小屋は今どき珍しい電気のない山小屋だ。ランプの下で食事をし、囲炉裏で暖をとる。水は雨水が頼り。食品は石室に保存する。登山の人気コースからは外れた険しい場所にも関わらず、60年近く小屋を守る喜寿夫婦を慕って全国から常連客が登ってくる。発電機のエンジン音がしない静寂の夜…外に出れば満天の星に包まれる。電気・水道・コンビニ・インターネット…24時間、便利な生活に満たされて暮らす現代で、それはかえって贅沢な時間と空間かもしれない。この山小屋にいるとちょっとだけ「便利」から自由になれる。それが、小屋に泊まるわずか数日であったとしても…。雄大な北アルプスの中に、小さな山小屋の存在を見つめる。
ナレーター:玉川砂記子
=再放送= 11月24日(日)11:00〜「BS日テレ」/11月24日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2013年11月24日(日)/30分枠  24:59〜

3・11大震災 シリーズ 海は死んだのか 2 汚染水と福島の漁師たち

制作=福島中央テレビ

海洋へ放射性物質を放出した福島原発。事故としては史上最大規模だ。あの日から2年8か月が経過した今も、高濃度の汚染水は増え続けている。当初に比べ福島沖では食品の基準値を超える魚の数は減り、去年から一部で試験操業を行ってきた。安全が確認された魚は試験的に出荷するなど福島の漁業は少しずつ再生の道を歩み始めていた。そんな最中に、次々と明らかになる原発からの汚染水の漏出。漁師たちは「風評」と「実害」という、厳しい現実に直面する。そして、その福島沖で新たにはじまった大規模な再生可能エネルギーの実証研究プロジェクト。番組では、生業の場である「海」に翻弄される漁師たちの姿を通して、現実と未来の狭間で揺れる福島のいまを伝える。
ナレーター:中里雅子
=再放送= 12月1日(日)11:00〜「BS日テレ」/12月1日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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