2015年8月2日(日)/55分枠 24:55〜
シリーズ戦後70年 平和宣言 〜ヒロシマは語る〜
制作=広島テレビ
時代を映す鏡―平和宣言。毎年8月6日の原爆の日に広島から世界に発信するメッセージだ。犠牲者の慰霊、核兵器の廃絶、そして平和の実現。歴代市長や職員が思いを込めてきた。その平和宣言から戦後70年を紐解く。初めての宣言は被爆2年後、進駐軍の前で絶対平和の創造を訴えた。アメリカが原子力平和利用を訴えた時は宣言も呼応。しかし死の灰の恐怖にさらされたビキニ水爆実験以降の世論の高まりで、放射能を出す核実験への抗議から核兵器廃絶に軸足を移す。起草中に倒れながら命を懸けた職員もいた。今年被爆2世の市長が起草を続ける。被爆者の平均年齢は80歳を超え、継承が課題となる中、安保法制の議論も渦巻く。二度と繰り返してはならない…平和宣言に託す思いとは。
ナレーター:永田亮子
=再放送=
8月9日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月9日(日)7:00/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年8月9日(日)/30分枠 24:55〜
シリーズ戦後70年 極秘裏に中絶すべし 〜不法妊娠させられて〜
制作=福岡放送
日本が“植民地”を拡大した歴史の裏返しとも言える、戦後の“引き揚げ”。祖国の敗戦という現実の中で、外国人から性被害にあって妊娠し、当時法律で禁じられていた中絶手術を受けた日本人女性がいました。被害者本人からは決して語られることのない悲劇―中絶手術を行う“二日市保養所”は、引き揚げ港の1つだった博多港から車で約40分の温泉地に、1年半だけ存在した。また、長崎・佐世保港を経由して、佐賀県内の国立療養所でも、同様の中絶手術が行われた。性被害の女性を救う目的に加え、外国人との間に生まれる“混血児”が、社会の混乱を招くおそれがあると考えた国の指示のもと、中絶手術が行われた実態―国家が始めた戦争が、最も弱い立場の国民を苦しめた現実を見つめ、あやまちを繰り返さないためのメッセージを発信する。
ナレーター:湯浅真由美
=再放送=
8月16日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月16日(日)7:00/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年8月16日(日)/55分枠 24:55〜
シリーズ戦後70年 海の記憶 父からの手紙
制作=日本テレビ
太平洋に浮かぶトラック諸島。71年前の1944年、「日本海軍の拠点」だった場所では、米軍の攻撃で日本の船数十隻が一瞬にして沈んだ。大半は軍に徴用された民間の輸送船だった。最も多くの犠牲者を出した「愛国丸」は豪華客船として施工されたものの客船として航海することはなかった。「父はどんな思いで亡くなったのか」…息子は、ことし「戦地の父から母へ送られていた50通の手紙」を読み、父の思いを少し知った。そしてトラック諸島へ向かった。水深50メートルの海に沈んだ父。息子は「初めて父と数十メートルの距離で繋がった」と感じた。日テレ水中班が水中の愛国丸を撮影、その映像を現地で見つめる息子の姿を取材。戦後70年…「海の記憶」が語るのは?
ナレーター:小山茉美
=再放送=
8月23日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月23日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年8月23日(日)/30分枠 24:55〜
3・11大震災 シリーズ 2つの“マル秘”と再稼働 国はなぜ原発事故試算を隠したのか?
制作=日本テレビ
国が隠した2つの試算がある。「大型原子炉の事故の公衆損害…に関する試算」は日本初の原発が事故を起こすと損害は国家予算を超えるとの試算だ。マル秘の判を押され封殺された。2つ目が「原子炉施設に対する攻撃の影響に関する一考察」。イラクの原子炉が空爆されたので80年代に試算。「ミサイルの命中精度は極めて高いので格納容器が破壊される…」「1万8千人が急性死」 被爆国日本で原子力を推める為に隠し事はしないという「公開」の原則は今年まで切れ目なく破られていた。まもなく九州電力・川内原発が再稼働する。首相は安全といい規制委員長は安全とは言わない。このズレは?新基準での再稼働は都合悪い事も隠さず公開しているか?
ナレーター:杉本るみ
=再放送=
8月30日(日)11:00〜「BS日テレ」/8月30日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」
2015年8月30日(日)/30分枠 24:55〜
シリーズ戦後70年 これが最後です さようなら 〜北のひめゆりへ祈りを〜
制作=札幌テレビ放送
70年前の8月、終戦を迎えてもなお樺太や北方四島では砲弾が飛び交い、住民らが戦火の中を逃げ惑っていた。旧ソ連が突然、軍事侵攻してきたためだ。そして8月20日、樺太の旧真岡町の郵便局では電話交換手をしていた9人の若き女性たちが青酸カリを飲み込み集団自決するという悲劇が起きた。「北のひめゆり事件」だ。
当時、豊原郵便局に務めていた栗田八千子さん(88)はその日、真岡郵便局から1本の電話を受けた。「これが最後です。さようなら。」元同僚の女性は9人の気持ちをこう代弁する−ソ連兵から辱めを受けた果てに殺害されたくはない−。日本人女性としての修身、通信という重要な任務を担う仕事への誇り。最期の声を聞いた栗田さんの、70年目の慰霊の旅を辿りながら、女性たちが集団自決に至った、その意味を問う。
ナレーター:永田亮子
=再放送=
9月6日(日)11:00〜「BS日テレ」/9月6日(日)7:00〜/24:00〜CS「日テレNEWS24」