5月9日に放送した『未来への診断書 〜水俣病と原田正純の50年〜』がギャラクシー賞テレビ部門5月度の月間賞を受賞しました。
長年争われてきた水俣病未認定患者の救済問題は、この春、裁判所での和解案合意や政府による救済策の受け入れによって大きく動き出した。しかしこれは、熊本県と鹿児島県にまたがる不知火海沿岸の被害の全容と水俣病の病像の解明、つまり「水俣病とは何なのか?」という根源的な問題が解決されないまま「政治的決着」が図られた結果だった。半世紀にわたり水俣病を研究してきた精神神経科の医師・原田正純さん(75)は、常に現場に足を運び、患者の声に耳を傾けてきた。そうすることで、水俣病という全貌の見えない巨大な敵と闘ってきた。がんと脳梗塞を患いながら、今なお現場に立つ原田医師が伝えたいメッセージとは?
ナレーター:中里雅子 制作/熊本県民テレビ 10/5/9放送