東京都現代美術館

フレデリック・バック

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どんぐり後輩です!


今日はみどりの日!・・・なして休日出勤。(涙)
どんぐり宣伝部もガランとしています~
気を取り直して、本日は、こちらの作品をご紹介します!
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タラタタ 1977年/8分
【パレード、パレー度!】★★★★★


(あらすじ)
犬を連れた少年がパレードを見物に来たが、
大人たちの人垣で見えない。
少年は見られなかったパレードを空想して、
旗を振り始める...。
カナダのパレードを題材に、木を切り倒し続ける
パフォーマンスや、巨大原子力発電所といった
現代文明批判も込められている。


20110504-2.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


華やかなパレードがとても楽しげな作品なのですが、
そこはバックさん、
やはり"メッセージ"が込められてるんですね。


少年が見ることのできなかった、現実のパレードと、
少年が空想の中で繰り広げるパレード、
こんな違いに注目するのも面白いですよ!

 


本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『タラタタ』 パレードの続きはこちらで⇒

こんにちは!上野のパンダが見たい、どんぐり先輩です。

さて、今日はこちらをご紹介します。
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イリュージョン? 1975年/12分
【こどもたちって素晴らしい度】★★★★★


(あらすじ)
平和に暮らしているこども達のところに魔法使いが現れる。
自然のものを次々に工業製品へと変えていく魔法使いに、
初めは楽しげだったこども達も不安な表情になっていく。
やがて魔法はどんどんエスカレートして...。


20110504.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

© Société Radio-Canada 
In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

 


優しくて、可愛らしい作品なんです。

 

その雰囲気は、背景を色紙にパステルや色鉛筆で描いたり、
キャラクターをフェルトペンで描いているからなんだと思います。


音響では、実際のこども達の笑い声を録音したりもしているんですよ。(癒されます~heart04

 

バックさんの作品は、どれも明確な "メッセージ" があります。

 

例えば、本作では


「進歩発展の名のもとに、大切な自然が人工物に置き換えられていく」


という世の中に対して、警鐘を鳴らしているんです。
(他の多くの作品にも共通するんですが)

 

今でこそ「エコ」、「環境保全」が叫ばれていますけれど、
35年以上前から、それを訴えていたバックさんってすごい!

 

純粋なこども達が、いかに魔法使いを撃退するか、
そんなところも必見です♪

 

 

本作の原画はフレデリック・バック展でご覧になれます。
『イリュージョン?』をじっくりご覧になりたい方はこちらで⇒