川合(永野芽郁)が作成した似顔絵によって再び動き出した桜(徳永えり)ひき逃げ事件の捜査。とはいえ、簡単に進展があるはずもなく、一週間が経過する。
そんな中、鑑識検定上級の資格を持つ藤(戸田恵梨香)と源(三浦翔平)は、車上荒らしの被害車両の鑑識作業にあたる。川合にわかりやすく教えるため、ベテラン鑑識長と新任巡査になりきる藤と源。次第に謎の鑑識コントがツボにハマる川合と伊賀崎(ムロツヨシ)だが……。
そんな矢先、隣の村川署から、守護天使の似顔絵に似た男が現れたという情報が!果たして守護天使の正体とは…!?3年越しの事件の核心に迫る最終話!
確認した写真は、伊賀崎の記憶に残る守護天使と同一人物……!男の正体は、村川署管内の農園に勤務する木村義徳(森下能幸)と判明する。借金が原因で20年前に妻子を捨て失踪した木村には、かつて県内で警察官をしていた娘がいた……。
さらに、木村の勤務先の社長が所有する白い軽トラックが事故の捜査をすり抜けていたことが発覚。藤たちは口裏を合わせられることを避けるため、木村と社長に同時に聴取をすることに。藤、伊賀崎、山田(山田裕貴)は木村のもとに、源と川合は社長のもとに向かう計画を立てる。
そして、聴取当日。仲間たちの想いを背負いながら、ついに3年越しの事件の核心に迫る藤たち……!しかし、次々襲う予期せぬアクシデント、さらには、守護天使とのまさかの鉢合わせで川合に危険が!?現場に緊張が走る!!
木村の勤務先の社長・清水に聴取するため、農園へ向かった源と川合。藤たちは、木村の自宅アパートに向かい、タイミングを合わせて別々に聴取に乗り出す。しかし、藤たちが着いた時、すでに木村は自宅にはいなかった。
一方、聴取を受けた清水は、会社の白い軽トラックについて聞かれ、心当たりのある様子……。清水によると、軽トラは、木村が塀にぶつけて廃車にしてしまったという。その際、木村から「警察官の娘に迷惑をかけたくない」と懇願されたため警察には届けず、車は木村が自分で処分したという。木村が犯人である可能性が高まる中、川合は電話で藤に報告。源のそばを離れたその時、川合の目の前に、守護天使・木村が現れる!木村と目が合い、固まる川合。一方、川合以上に動揺する木村は、軽トラの場所を聞かれ、しどろもどろに。電話越しの藤の指示で冷静さを取り戻した川合は、車のある場所まで案内するよう木村を説得する。そこには、事故の痕跡が残る白い軽トラックがあった!急いで北条に連絡を入れる川合。しかし、その隙に木村は自殺をほのめかす書置きを残し、姿を消してしまう!
町山署員たちは、吉野(千原せいじ)の無線を受け、全力で木村の捜索に乗り出す。その間、発見された軽トラのドライブレコーダーからは、木村が桜をひき逃げした証拠映像が見つかる!
そんな中、手ぶらで逃げた木村が飛び降り自殺を図ると直感した伊賀崎は、近くの橋に向かったのではと予想する。伊賀崎の勘を信じる藤、そして源たちは急いで橋へ!今にも飛び降りようとする木村を発見する。木村が欄干に手をかけたその時、伊賀崎が冷徹な表情で声をかける。「あんたには生きて、罪を償ってもらうから」藤は源から渡された手錠を手に、万感の思いで木村を逮捕する。
その後―。犯行を認めた木村は、町山交番の女性警察官を自分の娘と重ね、いつも凝視していたと自供。中でも桜に執着していた木村は、3年前のあの日、交差点で事故処理をしている桜を見かけ、寝不足からハンドル操作を誤ったと話す。
事件解決を受け、藤は桜が警察学校時代に開きたがっていた女子会を企画。同期の桃木(臼田あさ美)と松島(大西礼芳)、そして車椅子に乗った桜が集まる。しかし、明るい空気でお酒が進む中、桜は警察官には戻らない決意を打ち明ける。そのどこか晴れやかな表情を前に、藤は桜を引き止めることができず……。
そして、桜が退官願いを出しにくる日。町山署には暗い空気が流れていた。そんな中、藤が桜を引き止めなかったことを知った川合は、あることを思いつく。突然、桜がいる部屋の前で大声で藤の悪口を言い始める!今までの藤の優しさを思い出しながら、心にもない悪口を続ける川合。部屋の中からその声を聞いていた桜は、我慢できずに部屋を飛び出すと突然退官を撤回!生意気な川合の根性を叩き直すために死ぬ気でリハビリして職場復帰をすると宣言する。川合は桜を引き止めたくても声をかけられなかった藤のために、自分が嫌われ役を買って桜の退官を止めたのだった。その気持ちを知った藤は、初めて川合に「ありがとう」と言葉をかける。
数日後―。町山交番には、愚痴をこぼしながらも公務に駆け回る藤と川合の姿があった。川合の心には、キツくて、辛くて、嫌われまくりの警察官の仕事に、いつの間にか誇りが芽生えていた……。