人気漫画家 東村アキコ
中村倫也さん主演のサスペンスドラマ 「美食探偵 明智五郎」
杏さん主演のラブストーリー 「偽装不倫」
そして、アラサー女子3人組のラブコメディー 「東京タラレバ娘」
これらのドラマの共通点は、漫画が原作になっていること。
その全てを描いているのが人気漫画家の東村アキコさん。
「海月姫」や「ママはテンパリスト」などヒット作多数。累計発行部数は1700万部以上。
2015年 39歳のときには、東村さん自身が漫画家になるまでの青春を描いた笑いあり、涙ありの自伝的漫画「かくかくしかじか」でマンガ大賞を受賞。
23歳で漫画家デビューした東村さん。その名が広く知られるようになった出世作は2007年に連載をはじめた「ママはテンパリスト」。
実の息子・ごっちゃんとの日常を描いたエッセイ漫画。
育児の大変さをコミカルに描写した内容が子育て世代を中心に大きな共感を呼び、110万部超えの大ヒットとなった。
デビューから22年。数々の作品を世に送り出してきた東村さんだが、ジャンルの振り幅がすごい。
少女漫画、ギャグ漫画の名手でもあるが、上杉謙信が実は女性だったという仮説を元に斬新な切り口で戦国時代を描いた本格歴史漫画「雪花の虎」。
他にも、美食家のイケメン探偵が連続殺人鬼に迫る本格的サスペンス「美食探偵 明智五郎」まで、あらゆるジャンルを縦横無尽に描く多作の人。
一昨年には、「東京タラレバ娘」がアメリカの権威ある漫画賞 アイズナー賞を受賞。
東村作品は世界各国の言語に翻訳されており、現在32の国と地域で楽しまれている。
母であり、人気漫画家でもある東村さんの1日のスケジュールは、8時間仕事をして夜は帰る!徹夜はしない!土日は休むという公務員スタイル。
漫画家が執筆するイメージというと、紙とペンで手描きをするアナログなものをイメージするが、近年はデジタル化が加速。東村さんも5年前からデジタル方式を導入したという。
東村さんの作品の魅力は、なんといっても強烈な個性を持つキャラクター。
これまで身近な人たちを鋭い観察眼で捉えて漫画にしていき次々と名キャラクターが生まれてきた。
そんな東村さんが今取り組んでいる最新作が、初恋がテーマの王道少女漫画「私のことを憶えていますか」
物語の主人公は、独身で彼氏がいないゴシップサイトのライターとして働く、遥 30歳。
ある日、自分が好きな俳優の熱愛が発覚したことをきっかけに、初恋の人が年下の男の子だったことを思い出し、今その子がどこにいるのか探しはじめるというピュアな恋愛物語。
東村さん自身の経験を元に描いているという。
今回、日韓で同時に連載するという世界初の試みに挑んだ。
さらに、韓国や北米などでは主流になっているという縦スクロールのコマ割り、全編フルカラーの制作にも取り組んでいる。
■「私のことを憶えていますか」
1巻~4巻 発売中