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体操・谷川翔の東京五輪を目指す道のり 学生たちに語りかけた夢とは

2020.11.04 公開

11月4日(水)日本テレビ系で放送の「スッキリ」では、体操・谷川翔選手の特集を放送。

谷川選手は、現在21歳で順天堂大学4年生の大学生アスリート。2018年の全日本個人総合選手権で史上最年少・19歳2ヶ月で優勝。翌2019年の全日本個人総合選手権も優勝し連覇。2019年の世界選手権では、あん馬でチーム最高得点を取り団体銅メダルに貢献。その強さに迫った。

■強みは柔軟性

東京五輪個人総合で金メダルを目指す谷川選手。体操競技の個人総合は、ゆか、つり輪、あん馬、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目の合計点で競う。また体操競技では、技の難度により得点が決まるDスコアと技の完成度によるEスコアの合計点で得点が決まる。谷川選手は脚の先まできれいに伸びた美しい体操が特徴で、技の完成度を示すEスコアが高い。

そんな美しい体操につながる谷川選手の大きな武器が柔軟性。180度以上脚を開くことが可能で、ここから開脚王子と呼ばれるように。

バランスを崩しやすく数あるあん馬の技の中でも難しい、開脚しながら倒立を行いひねりながら移動して開脚旋回するF難度の技「ブスナリ」に、その柔軟性を最大限に生かしている。

■兄弟でタブレットを活用し体操を研究

一方谷川選手の現在の課題は、技の難度によるDスコアを上げること。6種目の中でも特に課題なのが跳馬。Dスコアを上げるために行っているのが、「ロペス」という空中で身体を伸ばしたまま3回転ひねる大技だ。

今年1月に谷川選手が通う順天堂大学の練習場を取材すると、新たな取り組みを始めていた。器具を広げ小刻みに足踏みしダッシュ。これは「ラダーといって順大の陸上部の先生に教えてもらったんですが、足を速く動かすトレーニング」と谷川選手。ラダーにより走るスピードを強化し、跳馬の跳躍力をアップさせるのが狙い。この跳躍力のアップが「ロペス」完全習得の鍵となる。

さらに、谷川選手の兄・谷川航選手に跳馬のアドバイスをもらう様子も。航選手はこれまで2度世界選手権の代表に(昨年の世界選手権では兄弟で代表入り)。得意の跳馬でDスコアが高い大技を日本で唯一こなす。

そんな2人は普段どのように過ごしているのか?2019年に食事の様子を取材すると、なにやら互いにタブレットを広げ見ている様子。谷川選手は「体操の動画が少なくとも2000はある」という。2人のタブレットには体操に関する映像が沢山保存されており、体操の研究のために使っているそう。

■教育実習で生徒たちに夢を語る

今年2月に谷川選手を尋ねると、この日は教員資格の取得のために教育実習生として母校である船橋市立船橋高等学校を訪れていた。

教育実習の最終日を迎えたこの日、谷川選手は「先生の夢は五輪で金メダルを取ること。体操を始めたのが小学校一年生の時で、そのときからずっと思って、夢を叶えるためにずっと体操をやってきている。夢があってそれに向かって頑張る、その過程は絶対に自分の人生のためになる」と生徒たちに語りかけていた。

直近では、10月23日に行われた大学ナンバーワンを決めるインカレに出場。惜しくも個人総合優勝を逃すも、個人総合2位にランクイン。今後東京五輪の代表選考を控える谷川選手の活躍に期待だ。
 

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